10月23日(日)午後2時より、宮城県仙台市の「仙台ガーデンパレス」にて「第34回宮城県校友会 総会」が開催され、校友・来賓約50名が出席した。
千田芳文副会長(S49文)の司会により開会され、始めに参加者全員で東日本大震災の犠牲者の方々に黙祷を捧げた。
その後下村泰雄会長(S36法)により、東日本大震災のよる宮城県校友の被災状況の報告、学園・校友会本部からの支援と今回の総会へ参集のお礼の挨拶があり、震災後、危ぶまれていた総会開催を開催に結びつけた宮城県校友会役員の献身的な努力に対し謝意を述べた。また全日本大学女子駅伝にて立命館大学が優勝したことにも触れ「仙台の地で仙台出身の選手がゴールを遂げてくれたことは宮城の復興、復活に花を添えてくれた。」と健闘を祝した。
次に学園代表として川口清史立命館総長が挨拶をし、仙台の被災地を実際に視察し3.11以降の新しい社会の取り組みを支えるような大学にならなければと改めて強く思ったと述べ、復興の取り組みを世界にきちんと伝えることができる大学になるために一歩一歩進めていかなければならないと交えながら「学園中期計画R2020」の報告をした。
また被災した学生への奨学金の一部が校友会からの補助であることも触れ、校友会が未来の立命館大学を支えていると感謝の意を表した。
校友会本部からは西村隆副会長が東日本大震災への被害へのお見舞いの言葉を述べた上で、校友会による長期的な被災校友への支援を約束し、校友会の震災復興支援事業を紹介した。また校友会が被災した学生への奨学金の一部を支援していることに触れながら、校友会はこれからも立命館の発展になくてはならない存在として苦難を共に乗り越えていきたいと挨拶をした。
次に辻寛東日本大震災復興支援特別委員会委員長・兵庫県校友会会長が宮城県校友そしてすべての被災者へのお見舞いの言葉を述べた後、自身が経験した阪神淡路大震災と比べながら東日本大震災の地震、津波そして原発の被害の深刻さについて話し、そして校友会震災復興支援特別委員会として長期を見据えた義援金を含めた支援を考えていることについても触れ、東日本大震災の経験を風化させないためにも長く続けていきたいと述べた。
懇親会は全日本大学女子駅伝の立命館大学優勝祝勝会との合同で行われ、同日行われた駅伝を制したばかりの選手一団と応援団が駆けつけた。
懇親会では川口立命館総長からのお祝いの挨拶の後、縄本敏校友会事務局長から校友会の復興支援事業の説明を含めた挨拶があった。
その後、東北6県の鎌田学而青森県校友会会長、菊池宏岩手県校友会会長、兜森勲夫秋田県校友会会長、奥山正明山形県校友会会長、下村宮城県校友会会長、桑原勇健福島県校友会副会長が一同にステージに上がり選手への激励の挨拶をした。次に笹かまぼこ屋「ささ圭」経営の佐々木圭亮さん(S50産社)・靖子さん(S51文)ご夫妻、水産加工会社「木の屋石巻水産」経営の木村長努さん(S52・経済)ご夫妻が挨拶をし、校友の温かい支援に感謝の言葉を述べた。
3年ぶり6度目の優勝を手にした選手全員から校友からの声援への御礼と「来年も優勝します!」と力強い挨拶があり、その後応援団による校歌・応援歌斉唱があった。最後に自宅と港近くにあった3つの工場を東日本大震災による津波で失い、その後営業再開を実現した笹かまぼこ屋「ささ圭」の女将・佐々木靖子副会長(S51文)が宮城県の復興を誓う閉会の挨拶をし、お開きとなった。
なお、校友会本部事務局からは、村上吉胤校友・父母課長と古石章子課員が出席した。