立命館大学校友会 未来人材育成基金情報サイト GIFTWEB 立命館大学校友会東日本大震災復興支援情報サイト

新着情報一覧

未来人財育成基金についてメールをいただきました2017年9月3日

先日、ある県の校友の方から未来人財育成基金について考えさせられるメールをいただきました。本人の同意を得ましたので、ここに紹介したいと思います。

**************************************************
▽そもそも未来人財育成基金の趣旨である「多くの校友から継続を」という観点がひじょうに大切です。会合などで一時的に集めるのは従来の寄付金集めと変わらず、その時だけの金集め、自分たちで継続的に学生を支え、育てるという意識がどうしても希薄になるからです。
金は金、どういう集め方をしてもいいのではないかという考えもあろうかと思いますが、長年にわたり、継続していくというのがこの基金の趣旨であると思います。

▽未来人財についていろんな意見があって当然ですし、私の県も今の方向性にまとまるまでは結構時間がかかったんです。結論としては、まず出すことによって有効な使い方を提案すべきだということになったわけですね。出しもしないで文句を言うのはやめようということなんです。どうしてもだめならその時点でやめれば済むことですから。自分の子供・孫がそういう基金を受けたらどんなに励みになるか、私は常にそういう目で取り組んでいるつもりです。

▽よく、「大学自体の資金を使ってやればいいのではないか」とか「寄付する人としない人とで溝ができるのではないか」と言われます。
大学本体の財源ということですが、確かに奨学金等で7億円くらいで運用していると思います。しかしそれは、あくまでも大学の資金ということで、校友会の意思で運用しているわけではありません
未来人財育成基金が目指しているのは、(とりわけアメリカなどは顕著なのですが)大学における寄付の文化を育てるというものです。
いろいろな意味で自分を育てて社会に送り出してくれた大学に対して、その大学を支え、発展させる、具体的には在籍する学生のレベルを、「卒業生の立場で」上げていこうということなのです。
あくまでも校友会が自主的に企画して自主的に始めたものです。

▽校友会は、年に一度集まって昔話を楽しむ会だけではありませんし、成功者だけの集まりでもありません。立命館の卒業生として、社会に対し、大学に対し後輩に対し何ができるかということも考える必要があるのではないかと思います。自立した活動こそ、未来に向けてのエネルギーになるものだと思います。
大学の資金での活用は「他人任せ」で、自分がサポートしているという認識はけっして出ません
もうそろそろ、自分たちだけの世界から、少しでもほかの人の役に立ちたいという気持ちになりたいと思うわけです。
多額のご寄付をいただいたある先輩が、「株で儲かったから寄付したんだ」と言われました。私は「株でいくら儲かったって出さない人は出しません、収入が少なくても一年で5千円ずつだけど寄付するという方もおられます。気持ちがあるかどうかだけですよ」と答えました。

▽4年前に亡くなられた先輩は、奥様に「自分が死んでからも全部で100万円になるまで寄付するように」との遺言を残され旅立たれました。
こういう先輩や校友がいらっしゃるから私たちも頑張れるんです。
いろいろな事情で寄付に応じられない方もたくさんいらっしゃると思います。
そういう方に無理に頂こうなどと少しも思っていません。
心にとめておいていただき、いつか少しでもいただければありがたいと思うだけです。

▽「寄付した人と、していない人との間に溝ができるのではないか?」すごい発想ですね。
そんなことは考えたこともありません。そんなことを考える人は「溝を作る側の人」ではないですか。寄付ができないならできないでいいのです、あくまでも寄付でしかないのですから。しかし、変な理屈をつけてしないことの正当性を声高に言うような人間にはなりたくはありません。

以上少しでも未来人財育成基金の理解の参考になればこんなに嬉しいことはありません。それではまた。
**************************************************

▽当初から未来人財育成基金RFSを仰せつかってから、私自身(新田)あまり活動ができていませんでした。このメールをいただき目からうろこが落ちる思いがしました。設立当初は、基金の使い道で喧々諤々の議論をしていましたが、現在では後輩の活動の支援という方向性で実際に支援も始まっています。
現在私はクレジットから毎月少額を継続寄付をしています。毎月明細を見るたびに、後輩のために少しでも役立っているという実感が確かにしています。

▽寄付金方法は、1口千円から未来人財育成基金HP(この記事の左上のバナーをクリック)から直接継続寄付ができます。また、一時的に寄付をされる方は、香川県校友会事務局若しくは校友会本部まで連絡していただければ振込用紙を送ります。

▽私自身絶対やってはいけないことは、寄付をされていない校友を違った目で見ることです。このことを肝に銘じて、これから少しでも立命館大学の後輩のために微力をつくすつもりです。(新田事務局次長記)

(追伸)
▽9月2日に福島県校友会総会が開催されました。
福島県は校友数464人、未来人財に105万8千円の寄付です。
そして一番大切な継続されている方が14名、金額は51万2千円、極めて厳しい環境の中で、本部が目指している校友数の3%、すなわち14人を見事クリアしています‼
基金に対しての理解がしっかりしている素晴らしい校友会と、本当に頭が下がります。


このページのトップへ