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金刃憲人投手(立命館大学硬式野球部)読売ジャイアンツからドラフト指名2006 年 11 月 22 日

11月21日(火)、硬式野球部金刃憲人投手(産業社会学部4回生)がプロ野球ドラフト会議(大学生・社会人ほか選択会議)において、希望入団枠獲得選手として、読売ジャイアンツから指名を受けた。14時から行われた記者会見では、硬式野球部松岡憲次監督に連絡が入り、読売ジャイアンツより正式に希望入団枠での獲得が伝えられた。金刃投手は「ほっとしました。試合を作れるような先発投手としてがんばりたいです。自信のある球種はストレート。プロでは新人賞も取りたい。2ケタ勝利も目指したい」と緊張した面持ちで抱負を述べた。しかし、記者会見後、駆けつけたチームメートに迎えられると笑顔がこぼれ、マスコミに囲まれる中、胴上げが行われた。金刃投手は、甲子園出場経験は無いものの、大学3回生時には関西学生リーグ対京都大学戦でノーヒットノーランを達成し、大学通算では24勝するなど、大学球界を代表する投手。今後の活躍に期待が寄せられる。

【略歴】
生年月日:1984年4月10日
出身地:兵庫県尼崎市
身長・体重:177cm・83kg前後
血液型:B
球歴:尼崎市立尼崎高等学校‐立命館大学‐読売ジャイアンツ(2006年大学・社会人ドラフト希望入団枠)
投打:左投左打

【エピソード】
園和北小1年時に「園和北フレンズ」(軟式)に入団以来、ずっと投手。6年時に全国優勝。園田中時代はボーイズリーグ「兵庫尼崎」に在籍。市立尼崎高校2年冬に甲子園未出場ながら高校全日本台湾遠征メンバーに選出されると遠征でMVPを受賞する活躍。3年夏の兵庫大会、金刃の左腕は黄金の刃となる。2回戦・伊和高戦、初回先頭打者からの7者連続三振含む17奪三振完封で自己最速MAX141kmを計測(7回コールド)で下すと、3回戦・明石高専10-0(登板なし)、4回戦・村野工業6-1、5回戦・夢野台4-2、準々決勝・東洋大姫路3-0。登板した試合で2点以上取られることはなく選抜優勝・報徳学園を破る一番手と目されたが準決勝・神戸国際大付戦で9回裏に6点差を逆転され、甲子園のマウンドに立つことなく金刃の夏は終わった。高校卒業後は立命大へ。大学1年秋、京大1回戦にてリリーフで大学初登板、続く関大戦で初先発。立命の1年生投手がリーグ戦登板を果たしたのは96年秋の田中総司(元ダイエー)以来異例中の異例ともいう事態である(立命は投手出身の松岡監督独自の投手育成プログラムにより、原則として1年生投手は1年間体力作りに専念指せるため実戦登板は早くても秋の新人戦となる。そのためこの時の金刃の起用がいかに異例中の異例であるかが分かる。ちなみに金刃の同学年の多田文彦投手もこのシーズンデビュー)。近大戦では1-0の初完封勝利。最終節・同志社大戦では1失点完投勝利。絶対に落とせない大事な試合でも先発を任されるなどベンチからの信頼も厚く、エースとして立派な活躍を見せたシーズンであった。大学2年の春、リーグ優勝し大学選手権出場。初めて神宮のマウンドを踏む。初戦で徳山大学に0-4で敗れた。MAX144kmを出す。3年の秋には、京大戦にてノーヒットノーランを達成している。


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