大学日本一を決める全日本大学女子駅伝対校選手権(杜の都駅伝、読売新聞社など主催)が26日、午後零時10分から、仙台市内のコースにシード6校と地区代表19校にオープン参加の東北学連選抜チームを加えた26チームが参加して始まった。
コースは、宮城陸上競技場をスタート、仙台市役所前市民広場にゴールする6区間、38・6キロのコース。スタート時の天候はくもり、気温18・9度、湿度57パーセントと、まずまずのコンディション。
レースは、スタートして間もなく、初出場、関西大の1年生、松山が、有力校の選手を尻目に果敢に飛び出すまさかの展開で始まった。松山は、3キロを9分25秒と前年を上回るハイペース。4キロ地点では、2位グループに100メートルと大きな差をつけた。5キロ通過は、ほぼ、区間記録ペース。松山はそのまま、スピードは落ちず、トップで2区につないだ。2位は13秒差で佛教大、3位に城西国際大が続いた。優勝候補の筆頭、立命館大は34秒差の7位でリレーした。
2区に入ると、名城大の西川がぐんぐんスピードを上げて、たちまちトップにたって、5キロ過ぎまでリード。しかし、初優勝を目指す佛教大の森は、終盤、猛烈に追い上げて西川を4秒差でかわし、トップで中継所に飛び込んだ。3位は城西国際大がリレー。優勝候補の立命館大は、1年生の竹中が力走、トップから42秒差の4位でたすきをつないだ。
レースは、9・1キロの最長区間の3区に入り、先頭争いがいっそう白熱。猛烈な追い上げを見せたのは、立命館大のエース、小島。全日本学生の5千メートルで日本選手最高の2位のスピードは抜群だ。2・5キロ地点で3位、3・6キロ地点で2位と、佛教大の西原を激しく追走。西原は、小島の追撃をわずか1秒差でかわしてトップでたすきリレー。3位はトップから56秒差で名城大、4位は1分3秒差で城西国際大。以下、東農大、京産大、城西大、日体大、玉川大、日大と続いた。立命館大の小島は、29分35秒の区間新記録をマークした。
4区では、5度目の優勝を目指す立命館大は1年生の沼田がスタートして間もなく、佛教大をかわしてトップに立った。沼田は、快調なピッチで後続との差を広げて独走態勢。沼田のペースは最後まで衰えず、立命館大は、2位佛教大に39秒差をつけてトップでリレー。沼田は、区間記録を17秒更新する区間新記録をマーク。3位は1分49秒差で名城大。続いて京産大、東農大、城西国際大がリレーした。
5区で立命館大は、完全にレースの主導権を握って独走態勢に入った。5区の1年生田中も、着実な足取りでしっかり、先頭を守って走りぬき、佛教大との差を1分18秒差に広げてアンカーにたすきリレー。3位は名城大、4位は東農大と続いた。6位以内に与えられるシード争いは、微妙で、勝負は、最終6区に持ち込まれた。
6区では立命館大は4年の松永が、ケヤキ並木が色づいた定禅寺通りを懸命に走りぬいてトップを守りきり、3連覇、史上最多の5度目の優勝を果たした。