立命館大学の新しいキャンパスが開設される茨木市の魅力をより多くの方々に知っていただくため、茨木の街や様々な催しを紹介いたします。
8回目となる今回は、茨木の夜空を華やかに彩る夏の風物詩である『弁天さんの花火大会』をご紹介いたします。
2013年8月8日(木)午後7時15分より午後8時30分まで、今年で58回目を迎える『第58回辯天宗夏祭奉納花火大会』が開催されました。
「弁天さんの花火大会」として親しまれており、例年茨木市民のみならず近隣地域からも多くの見物客が訪れ、およそ8万人の来場があります。
この花火大会は丸善石油(現:コスモ石油)の社長であった和田完二氏が茨木市民に花火を楽しんでもらおうと奉納したのが始まりとされています。
会場となる茨木辯天(辯天宗冥慶寺)はJR茨木駅からおよそ2km超、立命館大学大阪茨木新キャンパスより北北東におよそ2.3kmの場所にあります。
1970年に開催された『日本万国博覧会』(大阪万博)の際に玄関口として整備された旧国鉄茨木駅・現:JR茨木駅のバスロータリー。そのJR茨木駅から会場である茨木辯天までは臨時バスがピストン輸送体制で数多く運行され、歩道橋には乗車待ちの人々による大行列が出来ていました。バスは当時の未来都市である万博会場へと続く『エキスポロード』(大阪府道129号南千里茨木停車場線)を経由し、花火会場へと向かいます。万博世代の方々の中には当時を思い出して懐かしんでいる方もいました。
会場は凄い数の来場者で埋め尽くされており、性別や世代を超えた人々の熱気で包まれた会場は中心市街地からそう遠くない場所で、至近で見る打ち上げ花火の迫力は絶大です。
また、食べ物関係を中心とした屋台が数多く出店し、花火大会の盛り上げに一役買っていました。
国民的アイドルグループの歌に連動させた仕掛け花火や、国民的アニメキャラクターを模した花火、シャワーのように降り注ぐ花火、そして大きな音と共に大輪のを咲かせる花火など、花火職人の皆さんの力量が試される趣向を凝らした打ち上げが行われ、3,000発の多種多様な花火に観客は魅せられていました。
手をつなぐ人々、肩車で子どもに雄大な花火を見せる父親、浴衣姿の子どもたち、三世代にわたり見学に来た家族・・・など、それぞれひとりひとりが環境や立場の違う、そのような皆さんが一同に集う人生の交差点のような「おまつり」。鮮やかな夜空の下で、夫婦や恋人、親子や家族などあらゆる人々の多くの笑顔であふれる、そのような微笑ましい夜となりました。
体に響き体感できる大きな音とともに打ちあがる花火が、暗闇を一瞬にして明るく照らす花火の雄大さ、そして人々をこれほどまでに笑顔にする力は、素晴らしいものがあります。
大輪の花火が照らしている人々の笑顔は、どの花火よりも素晴らしく、茨木の夏を体感できる素晴らしい夜でした。
立命館大学大阪茨木新キャンパスが開設された際には、地域の皆様とともに学生の皆さんにも数多くの笑顔が花咲くことを願っています。(写真・文:庄山由多加)
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