7月2日(土)の16時から、香川県高松市内のホテルパールガーデンにて香川県校友会総会・懇親会が開催され、例年に続き企画満載、参加者多数の大盛況に終わった。
総会前に同ホテルにて14時から開催された「就職情報会議」の参加者も含め、香川県内に勤務・在住する校友、現役の立命館大学生やその父母、他県の校友会からの参加者等、立命館や香川県校友会で繋がる輪の広がりのもと、総勢163名の参加があった。来賓として、飛鳥井雅和全国校友会副会長(64’法)、岡山県校友会から七宮隆副会長(77’産)はじめ5名、大分県校友会の岩本澄樹事務局長(76’産)、学園代表として建山由和常務理事の出席があった。
受付では、香川県校友会総会・懇親会における名物となっている一枚一枚味手書きされた味のある名札が整然と長テーブルに配置され、合わせて毎年大好評の参加者一人一人の名前と今日のゲストである津軽三味線奏者の鈴木利枝さん(’09APS)がラベルにプリントされた記念焼酎がお土産として配られていた。参加者の多くが開始前から心地よい気分のもと笑顔で会場入りし、会場内の円卓が年代ごとに班分けがされてあることも手伝って、開演前から各テーブルにて交流が進み、会場が和やかな空気に包まれていた。
第一部、開会の時間になると同時に、毎年抜群の安定感、スムーズかつ会場に熱を吹き込む司会でおなじみ、西日本放送の岸たけしアナウンサー(’95産社)がマイクを握る中で開演となり、最初に立命館大学応援団による気合と熱の入ったリードのもと、校歌斉唱からスタートした。立命館大学応援団3名のうち、宮武洸太朗団渉内担当(高松西高校出身)、平野晴総務部長(高松高校出身)の2名が香川県出身であることが紹介され、会場からは大きな拍手が送られた。
各プログラムに入る前に、長年、副会長を担われた顧問の山地武さん(58’理工)、幹事で三木町議会議員の十川治郎さん(76’経営)のご逝去を悼み、参加者全員で黙祷を行った。
続いて、毎年恒例「いの一番」に申し込みをされた参加者への記念品贈呈にあたり、今年は谷本一男さん(’77経営)が見事当選され、松浦康隆会長(’77経営)から記念品である讃岐のおこめ「おいでまい」が贈られた。記念インタビューにて谷本さんから、「松浦会長とは中高大と同じであったが、総会には実は初参加である」との話があり会場はどよめきと笑いに包まれた。
その後、松浦会長が登壇し挨拶の中で、大阪いばらきキャンパスについて訪れた際の印象として、「門がなく地域に開かれているため、とても温かいキャンパスだと実感した。ぜひとも皆さんに訪れてほしい。」と述べた。また、来賓である大分県校友会の岩本事務局長を紹介しつつ、「APUもあり、観光地として非常に魅力的な場所である大分県に宿泊施設がリーズナブルな今こそぜひ足を運んでほしい。」との呼びかけがあった。
また、学園代表の建山由和常務理事の挨拶では、R2020前半期課題の到達点、及び後半期課題の報告にはじまり、香川県出身の学生をはじめとした学生の活躍紹介が行われ、熊本地震で被災された方、被災学生へのお見舞いを述べられた後、未来人財育成基金へのご協力のお礼が述べられた。
校友会を代表して挨拶を述べた飛鳥井雅和本部副会長からは、はじめに、36年前の1980年7月2日に香川県生麺事業共同組合が7月2日を「うどんの日」と制定したとの話が紹介され、さすがのうどん県の香川県校友会の参加者も初耳という人が少なくなかった。(後々、穴吹事務局長からは、「香川県では毎日うどんの日という認識ですから」とのお話も)続いて、未来人財育成基金募集の呼びかけや、今年10月末に行われる金沢での全国校友大会、さらには2019年の校友会100周年記念大会を盛大に開催する旨の紹介があり、それぞれぜひ参加をしてほしいとの呼びかけがあった。
総会議事に入り、まず初めに会場前方の大型スクリーンに香川県校友会の1年間の取組みがまとめられた映像が映し出された。映像では、新しく発足した「ファミリーの会」や「次世代の会」の紹介、野菜収穫部の活動やゴルフコンペ、サッカー応援等多岐に渡る香川県校友会の活動映像が上映され、充実した1年間の取組みに対して参加校友からは拍手が送られた。その後、穴吹学事務局長から平成27年度の経過・会計報告ならびに役員補充案、平成28年度の事業案、役員改選案についての説明が行われ、三木康徳監事(’82法)から会計監査報告が行われた後、すべて拍手をもって承認された。その後、今後の校友会活動の中心を担う、新役員体制の副会長・事務局次長、幹事がステージに登壇、代表として古川康造副会長が挨拶をされた後、会場からは一際大きな拍手が送られていた。
第二部に入り、参加者お待ちかねのメインゲストである津軽三味線奏者の鈴木利枝さん(’09APS)が夏らしい涼やかな衣装に身を包み登場し、全国大会優勝の実績に相応しい圧巻の演奏が行われた。演奏の合間のトークタイムでは、普通の三味線と津軽三味線の構造や歴史の違い等について話があるなか、普通の三味線は猫の皮を使用し、津軽三味線は犬の皮を使用しているとの紹介もあった。演奏においては、美しく迫力ある津軽三味線らしい「津軽じゃんがる節」などの演奏に加え、津軽三味線のパブリックイメージとは大きく違う「パイプライン by ベンチャーズ」の演奏があり、津軽三味線用に洗練されたおなじみのメロディーに会場は大いに盛り上がった。他にも、日本を代表する曲である「さくら」をアレンジした曲等の演奏が行われ、会場はリラックスした雰囲気に包まれ参加者は笑顔で演奏に聞き入っていた。
鈴木利枝さんによる素晴らしい演奏に会場の熱気が高まる中、続いて来賓紹介が行われた後、立命館議員団8名が紹介され、大山讃岐市議、直島の浜中みちる町長(55‘経済)、造田高松市議、富野高松市議の順に一言ずつ挨拶が行われた。直島の浜中町長からは、直島について「人数は一番少ないかもしれないがどこよりも一番活気がある町」と今年開催される直島国際芸術祭と合わせて直島の紹介が行われた。
その後、会場の準備が整ったところで、幅広い世代の交流と活躍への期待も込めて、香川県校友会に新しく発足した「次世代の会」の中桐義人会長より、乾杯の発声があり、懇親と食事の時間がスタートした。会場の後方には、毎年大人気のうどん屋台も設けられる等、香川県ならではの工夫が随所にちりばめられ、各参加者は笑顔で食事を楽しみつつ、それぞれのテーブル内外で懇親が自然と深まっていった。 各テーブルで交流が弾み、会場も盛り上がる中、ステージ場では、特別出演として、演奏に香川県校友会の穴吹事務局長の演奏による立命館ファンクラブ会員のせとみどりさんの歌が披露され、会場は大いに盛り上がった。その後、あの「出前チンドン」創設者として自然人アーティストの三好東曜さんがステージ場に上がり、情熱的なジェンベ演奏を披露。バチを使わず素手で多彩な太鼓の音色とリズムが繰り出され、会場のボルテージも一気に高まった。
そして、第二部も終盤に差し掛かる中、メインイベントの最後を飾る「大抽選会」がスタートした。配布された茶封筒に書かれた数字が自身の抽選番号となる仕組みで、あわせて穴吹事務局長から、その茶封筒に氏名・卒年・学部を記載した上で、未来人財育成基金への支援を包むことへのお願いがあった。豪華景品贈呈前には、抽選にて野菜収穫部からジャガイモやサンチュの進呈が行われ、香川県校友会内での多様な取り組みの成果を参加者自身が実感できる嬉しい機会となった。校友大会への参加時や母校立命館へ足を運ぶ際にぴったりの小旅行用カバンを始め、豪華景品が多数用意される中、ステージ上の巨大スクリーンにおいて次々と当選番号が発表されると、見事当選した参加は喜びの笑顔で景品を受け取りつつ、茶封筒につまった後輩・母校支援のための気持ちを穴吹事務局長に手渡す姿が数多くあった。1等からはじまった抽選発表が7等まで進み、大抽選会も終了かと思われた時、津軽三味線奏者の鈴木利枝さんからの特別プレゼントとしてCDが用意されていることがアナウンスされ、先ほど津軽三味線の演奏に魅了された参加者たちが手に入れたい気持ちを全面に出した大じゃんけん大会が始まった。壇上の鈴木利枝さんとの参加者全員対決は大いに盛り上がり、対決ごとに会場のあちこちで歓声と悲鳴が交錯、最終的にCDを手にした参加者は満面の笑みを浮かべていた。
楽しい時間もあっという間に過ぎ去り、毎年恒例、「第一応援歌グレーター立命」の時間に。今年は香川県出身である立命館大学応援団4回生の宮武洸太朗団渉内担当(高松西高校出身)起っての希望により、通常応援団団長がリードを行う場面で、宮武くん自身が地元香川への熱い想いのこもったキレのある演舞で応援歌をリードした。肩を組み、声高らかに全員でグレーター立命を歌いつつ会場は大きな一体感に包まれた。宮武くんをはじめ応援団による素晴らしい演舞披露に対して、香川県校友会松浦会長よりサプライズで、デニム生地の立命館バッグが応援団3名に贈呈された。応援団3名が満面の笑みでデニム生地のバッグを受け取ると、会場からは大きな拍手が送られた。
最後に山下恭平副会長(’70経済)が登壇し、エネルギー溢れる「天真爛漫」な中締めの挨拶と一本締めを行って、会はお開きとなった。
なお、早くも来年の香川県校友会総会の開催が7月1日(土)に決定している。
本総会・懇親会には、事務局から舩尾課長補佐、古澤さんにご出席いただいた。