式辞

立命館大学北海道校友会設立70周年記念式典式辞

立命館大学北海道校友会 会長 城戸 寛(昭和55年理工学部卒)

 

立命館大学北海道校友会設立70周年記念式典を開催するにあたり、主催者を代表して式辞を申し上げます。

本日は、学校法人立命館 伊坂忠雄副総長様、立命館大学校友会 村上健治前会長をはじめ副会長、事務局の皆様、立命館慶祥中学校・高等学校 菊池賢司校長をはじめ立命館慶祥の皆様をご来賓としてお迎えし、道内で活動している職域、学部学科を基盤とした校友グループ、また、常々校友会活動をご一緒いただいている東北海道、東北6県の校友会の皆様、そして、北海道在住の多くの校友の皆様のご列席を賜り、ここに北海道校友会設立70周年記念式典を開催できますことを、心から御礼申し上げます。

さて、当会は、1954年、昭和29年に渋谷勝康氏のご尽力により北海道樺戸郡月形町月形高校内にて発足し、翌年に会則を制定、1959年、昭和34年には初代支部長白井栄一氏のもと体制を組織し、校友会支部への参入を果たしています。その後、着実に校友会活動を積み重ね、1972年、昭和47年には、十勝、根釧地区に東北海道支部が発足し、現行の枠組みとなりました。

1999年、平成11年、当会は、現在の北海道校友会に名称を変更、初代会長は下村一氏で、北海道校友会としてのスタート時には、函館、室蘭、旭川の3支部と連携した道内全域での活動、取り組みを展開されておられました。

2005年、平成17年には第50回記念総会を開催、2015年、平成27年、第60回記念総会が開催されてまいりました。そして、本日、ここに設立70周年の記念式典を開催させていただくことに繋がりました。関係者の皆様のご支援と歴代の支部長、会長、役員の皆様、そして校友の皆様のご努力に対してあらためて敬意を表するとともに、感謝申し上げる次第でございます。

現在、北海道内各地には、3,000名に及ぶ校友会会員の皆様が在住しておられ、様々なお立場にて、活躍されているものと推察しているところです。

 また、来年には開校30周年を迎えられる立命館慶祥高等学校からは、毎年300名に及ぶ学生さんたちが、未来に向かって大きく羽ばたかれています。そして、2022年、令和4年4月に、田中学園立命館慶祥小学校が開校、北海道における「立命のきずな」の広がりは、更なるステージへ進んでいると言えるでしょう。

一方で、3年余り続いたコロナ禍により、当会活動は停滞を余儀なくされてまいりました。毎年の総会も、書面による開催やオンラインの導入により何とか継続して参りましたが、懇親会は中止を余儀なくされ、また、恒例の夏のビール会や新人歓迎会なども、相次ぎ中止となりました。

一昨年の総会参加者は、懇親会が中止となり役員を含めて20名。昨年の総会参加者は、懇親会が復活したものの33名と大幅に減少しているところです。

令和に変わる頃から、社会全般の急速な変化に伴い、徐々に参加者が減少してきたことも事実でありますが、校友の皆様と北海道校友会のつながりにとって、この3年間は、決して短くない期間であったと思っております。

 このため、当会役員会としては、新たな取り組みとして、コロナ禍ではありましたが2021年、令和4年1月から「新年交流会」の開催を試みています。また、実は、明日、東北海道・東北ブロック会議に参加されている若手の方達の交流会を、新人歓迎会に替わる事業として、開催を試行します。

 さらに、北は稚内から南は函館まで、広大な北海道にお住まいの当会校友の皆様と親睦・交流の機会を得るための「出前交流会」が実現できないか、かつてのような道内全域の「きずな」を模索していきたいと考えているところです。

 この6月1日に、校友会幹事会に出席のため、大阪いばらきキャンパスを初めて訪れる機会をいただきました。そして、今年4月1日に誕生した新拠点「TRY FIELD(トライフィールド)」を案内していただきました。

 「学生・企業・自治体など多様なプレイヤーが混ざり合い、未来を自由に創り出す交差点から、新次元の価値が生まれる。University for Social Impact。社会を変える挑戦が、この拠点から動き出す。」

その日の日本経済新聞の全面広告に掲載されていた、一節です。

 その時、今後の北海道校友会の活動、取り組みにも通じる「新しいコンセプト」を示唆されたと感じたのですが、今回、訪問してみて、あらためて「TRY FIELD(トライフィールド)」を広大な北海道に見立てたところでありました。

70周年という節目の、本日、この機会を、北海道という「フィールド」で、オール立命の親睦・交流の「リスタート」の契機として、2019(令和元)年に校友会設立100周年にあたり策定された「校友会活動ビジョン」にもとづき、北海道における「立命のきずな」を紡いでいく「トライ」を重ねる所存でございます。

 最後になりますが、本記念事業の開催及び記念誌の発行にあたり、格別のご支援ご協力をお寄せ下さった多くの皆様、協賛広告を賜りました各企業・団体・個人の皆様、そして、企画、運営、準備にご尽力をいただきました役員、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

 そして、あらためて本日ご臨席を賜りましたご来賓の方々をはじめ、ご列席の皆様方に重ねて感謝申し上げますとともに、引き続き、当会へのご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げ、私の式辞とさせていただきます。


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