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松下宏さん(昭50産社)が「全国都道府県事務局長・幹事長会議」に出席いたしました。2008 年 2 月 10 日

松下宏副会長の出席レポートを全文紹介いたします。

<松下宏プロフィール>群馬県立中央高等学校、立命館大学産業社会学部を卒業後、自動車業界紙記者、自動車雑誌編集者を経てフリーの評論家として独立。「カーセンサー」「中古車情報」など人気自動車雑誌誌上で活躍中。元々、庶民的な視点で評論するスタイルをとってきたが、最近は安全装備面を重視する傾向が見られる。新車と中古車の購入ガイドやローン・保険など車に関する経済情報に詳しい。日本カーオブザイアー選考委員。

【校友会全国会議報告】
立命館大学校友会の全国都道府県校友会事務局長・幹事長会議が開催されました。この会議は立命館大学校友会としても初めての試みとのことでした。
群馬県校友会には現在、事務局長・幹事長とも置かれていませんが、群馬県校友会を代表して、副会長の松下宏と、会計担当の小池洋一さんが参加してきました。すでに校友会本部からの報告などもありましたが、1月12日に京都駅前のリーガロイヤルホテルで開催された会議の模様を改めて報告します。

【全国の52校友会から参加者が】
会議には全国47都道府県の全校友会から参加がありました。北海道などは地域事情からひとつの道県にふたつの校友会があるため、全部で52の校友会からの参加がありました。会議の名前は事務局長・幹事長会議ということですが、各県ごとの事情によって会長や副会長など、ほかの役員が出席する例も多くあり、あまり肩書にこだわらなくても良いようでした。
会議は校友会の西村義行副会長の挨拶に始まり、次いで群馬にも何度かお見えになったことのある志垣陽本部事務局長(校友・父母課次長)から『校友会活動の更なる活性化、オールRitsの校友組織のあり方、学園創造事業への主体的参画、学園との連携のあり方、現役学生支援、などを含めた校友会活動のあり方全般についての経験交流・意見交換』といった今回の会議の意義・位置付けについての説明があった後、さらに1919年の正式発足以来の校友会の歴史、現在の組織運営・財政・諸事業、検討すべき課題の柱を説明が1時間にわたってありました。
この中では、早慶や同志社などほかの大学の校友会活動との比較なども含めて、現状と課題などが浮き彫りにされました。極めて詳細に報告していただいたことで、校友会活動の意義を改めて認識することができました。また学校法人立命館との連携の中で、校友会としてもまだまだやるべきことはいろいろあることが分かりました。
志垣本部事務局長の報告の後、各都道府県校友会事務局と本部事務局の連絡等についての説明がありました。

【グループワークで分かった課題】
①活動への動機付け、出席率の向上
本部からの報告の後、52の校友会からの出席者が4~5会ずつ10のテーブルに別れてグループワークでの会議を実施しました。グループ分けは本部事務局によって行われており、群馬校友会は福岡、茨城、島根、高知の4県とともにグループワークを実施し、群馬校友会の小池さんが若さを買われて書記の任につきました。
各県からの出席者がそれぞれに県の実情と意見を述べましたが、先に全日本大学女子駅伝の開催地となった茨城県校友会からは、祝勝会の開催に伴う苦労話が報告されました。
福岡を除く各県の校友会からは、県内に在住する校友数の割に各県の校友会総会への出席率の低さ、会費の納入率の低さなどが課題と報告されました。校友に対してどのように校友会活動の動機付けをしていくかなど、この問題はもちろん群馬にもあてはまる話で、それぞれに同じような苦労を抱えていることが分かりました。
逆に福岡県では、福岡校友会のほかに北九州校友会が独立してありますが、それでも会員数が多すぎて運営が難しい面があるとの報告がありました。会費収入の不足分を広告料収入で補っていることなども含め、群馬などの各県から見ればうらやましい限りといった感じですが、規模の大きな校友会には大きな校友会なりの悩みがあるのだなということが分かりました。
②地理的条件も校友会の制約に
福岡を含めた4県の校友会にとってもうひとつの課題となるのは、それぞれの県ごとに地域性の問題があり、福岡と茨城では県が南北に長く、また高知と鳥取は東西に長いため、それぞれ校友会のイベントを開催しても地理的条件から参加しにくい校友が出てしまうことが指摘されました。
これは群馬ではあまり表面化していない問題かも知れませんが、高崎あるいは前橋で校友会の会合を開いた場合、東毛地区の校友が参加にくい面があるのは確かで、今後検討していくべき課題だと思いました。
③名簿管理と若年層への対応
さらに名簿の管理も各県から克服すべき課題とされました。これは前半の志垣本部事務局長の報告の中でもあった課題で、個人情報保護法との関連で名簿の取り扱いが難しくなっていることが指摘されました。これに関しては本部でも名簿のメンテナンスは可能な限り徹底させているので、郵便物が戻るような場合にはデータを送ってほしいとのことでした。
校友への連絡時の郵送料が大きな負担になっているのは各県共通の課題で、これはeメールなどによってコストダウンを図る必要があるとの認識が得られました。
このほか、群馬は比較的若年会員の出席率が高いことを紹介すると、ほかの県では若年会員をどのように取り込むかが課題になっているとの報告がありました。志垣本部事務局長の冒頭の報告でも、30万人弱の校友のうち約7万人が過去10年の新入会員であるとされていましたから、若年会員の取り込みには引き続き熱心に取り組む必要があると思いました。
また群馬では関関同立の交流を進めていることを報告すると、福岡からも同立の交流を重ねているとの報告がありました。

【グループワークの内容の報告】
こうしたグループワークの結果は、10グループがそれぞれに代表者を立てて報告しましたが、われわれのグループを代表して福岡校友会の五十嵐事務局長に報告していただきました。
各グループごとの報告を聞くと、やはり校友会への出席率の向上、会費収入の不足、若年層の取り込み、名簿の管理、地理的な地域事情などが、それぞれ問題になっていることが分かりました。解決には本部事務局の応援が必要な部分もあるため、本部に対する支援要請の声も多く出ていました。
全国も最も遅く校友会が結成されたのが群馬ですが、群馬校友会の持つ悩みの多くはほかの県でも抱えているものであることが分かりました。
グループワークの後は会場を移して懇親会が開かれました。グループワークの各県役員と同じテーブルで懇親を深めました。

【今後は毎年開催へ、群馬の対応は】
全国都道府県校友会事務局長・幹事長会議は今回初めて開催されたものですが、志垣事務局長は今後は毎年開催したいとの意向を明確にされていました。
来年以降どのように対応するかは石橋会長を中心に幹事会で検討したら良いと思いますが、同じ人が毎年行くより、違う人が参加したほうが校友会活動に対する理解が多くの人に広がるので、参加メンバーを固定しないほうが良いかと思います。ただ、継続性なども考えると毎年一人ずつ新しくしていくなどの方法が考えられると思います。


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