平成30年10月27日(日)福井商工会議所コンベンションホールにて、「福井県校友会 校友の集い」を81名の出席者を得て開催された。
第1部の総会は、松枝隆一氏(’91法)が司会進行。開催にあたり品谷義雄会長(’73法)が挨拶を行った。その後、橘誠一幹事長(’76経営)の事業報告、峠岡伸行氏(’84経済)の会計報告、広田一雄氏(’76経済)の会計監査報告と続いた。その後、役員改選が発議され、福井県校友会会長が品谷義雄氏から、長年幹事長・副会長として活躍してこられた古村隆一氏(’58文)への交代が拍手をもって承認された。
第2部は「歴史経路で辿る福井経済」と題して、福井県立大学地域経済研究所の南保勝教授(’78産社)による講演会が開催された。講演は、近世以降の経済史に軸足を置き、江戸時代における北前船による日本海沿岸における流通革命の影響と福井における主要生産物の変化、逸早い海外交易の発展などの福井を取巻く歴史的背景を概観しつつ、当時全国的な和釘の生産拠点であったことなどの金属加工技術の発展の様子から、農業圏と捉えられがちな県の産業史観について、実は工業圏としての発展に注目する事が妥当であるとの新しい見方を示された。
第3部 懇親会では、総会で選出された古村隆一新会長(‘58文)より挨拶があり、来賓挨拶となった。まず、西川幸穂 学校法人立命館常務理事より直近の立命館大学の情勢について報告があった後、福井県出身の故・白川静名誉教授との仕事上でのやりとりのエピソードを紹介された。続いて福元寅典 立命館大学校友会副会長が登壇し、校友会未来人財育成基金への協力への感謝を伝えつつ、より校友同士の絆を深めて母校に恩返しをしていくという校友会活動の重要性についてあらためてお話され、最後は「チェスト行け!」の掛け声で会場を沸かせた。また、3期6年会長を務めた品谷義雄前会長に、福元校友会副会長から感謝状・記念品が贈呈された。次に西村和也 石川県校友会会長(’95経営)の乾杯発声によりパーティーがスタート。和やかな雰囲気の中、会員相互の交流が進んだ。会の途中では、今年9月に文部科学大臣賞に輝き、会場の「立命館大学福井県校友の集い」の横断幕を筆耕された、書道の大家である腰田宜行氏(’56法)が紹介された。また、初めて参加した若手校友の紹介と挨拶が行われ、会場から拍手が贈られた。また、今年行われた福井国体での校友ならびに現役学生の活躍について報告された。
最後は、学園歌の後、参加者全員が大きな輪をつくり、大阪校友会で元応援団の山本慎也氏(’10法)のリードによって応援歌が斉唱され、古河秀一郎 富山県校友会副会長(‘74文)の万歳三唱をもってお開きとなった。