いけのぼうせんこう掲載内容は2025年2月時点のものです。(一部特記箇所を除く)デザイン・ディライツ広告事務所こん世界が混とん沌■ PROFILEPresentアンケートにご協力いただいた方に抽選でプレゼントをお贈りします!APRIL 2025No.296学生&生徒たち!126APRIL 202512 大阪・関西万博に向け活動する 14 125年の挑戦と革新16 校友会未来人財育成基金18 つながる、ひろがる 校友会 ~校友会ネットワーク~21 復興のその先へ22 学生の活躍25 キャンパストピックス29 MIRAIアーカイブス30 INFORMATION 編集室から31 海外向けデジタル版移行案内/ 国際平和ミュージアム案内 撮影:岡田 一也公益社団法人2025年日本国際博覧会協会副会長・理事・シニアアドバイザー華道家元池坊 次期家元池坊 専好さん株式会社人機一体代表取締役社長金岡 博士公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会 副会長・理事・シニアアドバイザー 華道家元池坊 次期家元(’12院文)京都府出身。華道家元池坊の長女として生まれる。次期家元継承者。2012年、立命館大学大学院文学研究科博士課程前期課程修了。2015年、専好を襲名。池坊550年祭ボストン・ニューヨークいけばな交流ツアーにて、アメリカの国連本部で献華を行うなど国際的な活動も豊富。紫雲山頂法寺(六角堂)副住職、一般財団法人池坊華道会副理事長、公益財団法人日本いけばな芸術協会副会長。さん輝くひと立命館大学校友会報さん。池坊さんは、シニアアドバイザーとして、2025年4月から開催される大阪・関イン」をテーマにする万博の開催は大きな意味を持つという。そこに、いけばなをはレンジしてきた。いけばなを公平な視点で学び直したいと、2010年、立命館大学大03 巻頭特集 02 輝くひと08 RITSUMEI INTERVIEW 「いけばなでは、つぼみから枯れた花まで、あらゆる『いのち』をあるがままに受け入れることを大切にします。そうしたいけばなの根底に脈々と流れる哲学や美学を伝えたいと思っています」と語るのは、華道家元池坊の次期家元である池坊専好西万博(2025年日本国際博覧会)の開催に向けて尽力してきた。として先行き不透明な現代だからこそ、「いのち輝く未来社会のデザじめ文化の果たす役割は大きい。「テクノロジーが人間の代わりをする時代、一人ひとりがどう生きていくのかを自らに問う必要に迫られています。その時、いけばなという文化にその身をさらすことで、生々しい自分に出会えます。いけばなを通して自分の心と向き合い、あるがままの自分を知る。それが人との関わり方を考えるきっかけになり、協調や調和も生まれます。今のような時代だからこそ、人間にしかできないいけばな、そして文化の力は大きいと考えています」と意義を語る。池坊さんは、これまでも伝統文化の世界だけにとどまらず、さまざまなことにチャ学院文学研究科に進学したこともその一つだ。多忙を極める中で週3〜4日、大学に通った。「『朝練』『夜練』のように、早朝や夜にもよく勉強しました。漢文の文献など読んだことがなかったので、本当に大変で、仕事が楽に思えるほどでしたが、おかげで世代の異なる同級生と仲良くなり、指導を受けた教授ともつながりができました」。大学院を経て、いけばなの世界も人間関係も、大きく広がった。「文化は、過去からの贈り物であるとともに、自分が未来へと渡していく贈り物でもあります。長い時間の中で誰もが何かを次代に渡しながら生きていく。だから誰の人生にも意味があり、誰もが大切な存在なのです。そのような人が生きる意味に気付かせてくれるのもまた、文化なのではないでしょうか」と語る池坊さん。大阪・関西万博も、また伝統文化も、一過性のものではなく、未来を考える契機であってほしいと願う。「私も初めていけばなに触れた時の気持ちを忘れずに、日々花と向き合いながら、いけばなの力やいのちの素晴らしさを次の世代に渡していきたいと思っています」いけばなを通じて、いのちと向き合う。大阪・関西万博から未来へ坊 専池好2
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