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DECEMBER 202424今回の震災と豪雨災害により、亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された皆さまにお見舞い申しあげます。また、学校法人立命館をはじめ、全国の校友、そして在学生の皆さまから、さまざまなご支援をこの能登半島にいただきましたことを、深く感謝申しあげます。さて、私は石川県輪島市の出身で、発災当時は実家に帰省して家族9名で、穏やかな正月を過ごしていました。そんな矢先に死を感じるほどの大きな揺れが襲いました。幸いにも家族は全員無事でした。その後は、停電、断水、通信障害、道路の寸断と、3日間の孤立生活でした。いま思い出しても、家族全員を失うかもしれないという地震の恐怖は、これまでに経験したことのない恐怖でした。最近の能登半島は社会インフラの復旧も進み、6月には石川県輪島市に在住する校友と「立命館大学石川県校友会輪島支部幹事会」と銘打ち、懇親会も開催しました。しかしその後、9月21日に豪雨災害が発生しました。この1年間に2度も大きな天災に見舞われたことによる地域の皆さまの落胆は、かなり大きいのが現状です。私事になりますが、今回の震災を機に、立命館大学を卒業後勤務してきました地方銀行を離れ、現在は「能登産業復興相談センター」で、被災事業者の皆さんの金融面での相談に当たっています。この地震により私自身の人生も大きく変わることとなりました。ただ、能登半島は私が生まれ育った故郷でもありますので、少しでも震災前のすてきな能登半島に戻せるように、私自身も公私ともに前向きに取り組んでいるところです。最後になりますが、震災や豪雨災害からの復旧・復興の応援として、ぜひ能登半島にお越しいただきたいと願っております。そして、今後とも、この能登半島に心を寄せていただき、また継続してご支援をいただけると幸いです。立命館大学校友会 常任幹事立命館大学石川県校友会 会長西村 和也(’95経営)2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」から1年が経過します。“被災地のいま”を各校友会からお届けします。立命館災害復興支援室では、復興+R 基金のほか、災害救援ボランティア等、さまざまな事業に取り組んでいます。詳細につきましては、立命館災害復興支援室のホームページをご確認ください。 2024年9月の豪雨災害後の様子(輪島市町野町)上:崩落前の窓岩の姿/下:崩落後の窓岩の姿https://www.ritsumei.ac.jp/fukkor/復興への願い被災地はいま。復興のその先へ

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