吉よし岡おか 美み帆ほDECEMBER 2024No.295125DECEMBER 2024203 巻頭特集 02 輝くひと08 RITSUMEI INTERVIEW 12 オリンピック出場選手からのメッセージ14 オール立命館校友の集い2024開催レポート18 つながる、ひろがる 校友会 20 立命館の研究者たち from RADIANT編集室から立命館大学校友会報「波の音や水しぶきを間近に感じ、風を切って走る。海と一体になったように感じられるのが、セーリングの魅力です」2024年8月に開催されたパリオリンピック、セーリング競技男女混合ディンギー高校でセーリングと出合い、強豪で知られる立命館大学ヨット部で実力をつけた吉岡さん。セーリングは、肉体的にも精神的にも過酷な競技だ。オリンピックでは、約1週間で10レース以上を戦う。勝ち残るには、長丁場を戦い抜く体力と集中力、何よきょうり強な精神力が不可欠だ。「大学でのハードな練習や体育会系ならではの上下関係を通して、トップを目指すために必要なメンタルが鍛えられました」と語る。兵庫県の家からキャンパスと練習場がある琵琶湖まで片道約2時間半。「往復の電車の中が、試験前の勉強時間であり、自分だけの休息時間でした」と懐かしんだ。大学では納得できる結果を残せず、一度は引退も考えた吉岡さんが飛躍を遂げたのは、吉田愛選手とペアを結成してからだった。吉田選手は日本を代表するトップセーラーで、吉岡さんにとって憧れの存在。「衣食住を共にして、競技のことはもちろん私生活の過ごし方から、人との接し方まで、オリンピックを目指す厳しさを一から教えてもらいました」。そこからメキメキと実力を伸ばし、リオデジャネイロオリンピック、東京オリンピックで入賞を果たした。「最後のオリンピック」と覚悟を決め、新たに岡田選手とペアを組んで挑んだパリオリンピックへの道のりは、これまで以上に険しかった。「得意なのは、コツコツ努力すること」と話す吉岡さん。二人の息が合い、結果がついてくるまで1年半、ただひたむきに練習に打ち込んだ。「一度決めたことは、絶対にやりきる。それだけは誰にも負けないという気持ちでした」地道な努力を重ねてつかんだパリへの切符。自信を持って臨んだものの、「オリンピックほど緊張する大会は、他にありません。レース期間中は、ドキドキしてほとんど眠れませんでした」と振り返る。それだけ特別な大会だからこそ、銀メダルを獲得した時の反響も、ひときわ大きかった。「戦っている姿を見て感動した、勇気をもらったというメッセージを本当にたくさんもらいました。おめでとうという言葉以上に、それがうれしかった」と吉岡さん。セーリングを通じて多くの人を力づけられる。オリンピックのメダルを手にして、その気持ちをよりいっそう強くした。 パリ2024オリンピック セーリング競技男女混合ディンギー種目470級銀メダリスト吉岡 美帆さん株式会社楽天野球団マーケティング本部 顧客戦略部 部長谷口 健人さんじん靱けい種目470級で、吉岡美帆さんは岡田奎東京を経て3度目のオリンピックで、念願のメダルを手にした。じゅ樹選手とペアを組み、銀メダルを獲得。リオ、~校友会ネットワーク~社会学研究科 博士課程前期課程 三谷 舜産業社会学部 市井 吉興 教授『 スポーツの本質は「遊び」。 それが社会を豊かにする源泉になる』撮影:岡田 一也パリ2024オリンピック セーリング競技 男女混合ディンギー種目470級 銀メダリスト(’14経済)Present■ PROFILE広島県出身。高校入学後にセーリング競技を始める。2014年、経済学部卒業。卒業後、株式会社ベネッセホールディングスに入社。セーリング女子470級で、16年リオデジャネイロオリンピック5位入賞、18年アジア大会金メダル、世界選手権優勝、21年東京オリンピック7位入賞。東京オリンピック後は男女混合470級に転向し、23年に世界選手権、アジア大会で優勝。24年パリオリンピックで銀メダルを獲得。アンケートにご協力いただいた方に抽選でプレゼントをお贈りします!22 大阪・関西万博へ行こう!!24 復興のその先へ25 MIRAIアーカイブス26 学生の活躍28 キャンパストピックス30 INFORMATION 掲載内容は2024年10月時点のものです。(一部特記箇所を除く)デザイン・ディライツ広告事務所さん輝くひとスポーツで勇気を与える戦う姿に勇気をもらった。 その言葉がうれしかった。
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