DECEMBER 202411スポーツは、生活に必須のものではありません。それなのに、これほど多くの人の心を揺さぶり、勇気づける力を持っている。当社に勤めて、それを身をもって感じるとともに、自分の仕事のやりがいの大きさも感じるようになりました。多くの人に感動を届けるためには、球団を運営する資金が欠かせません。スポンサー獲得や観戦チケット、グッズの販売などを通じて得た収益で、強く魅力あるチームにする。それがお客さまを呼び、より大きな感動や喜びを生み出すことができる。この好循環をつくるために、自分ができることに精いっぱい取り組もうと考えています。入社6年目を迎えた2019年、新たにCRM(Customer Relationship Management)推進部(現・顧客戦略部)が立ち上げられることになり、自ら志願しました。メンバーは、自分も入れてたった2名。ファンクラブをはじめ、楽天イーグルスを応援してくださるお客さまとの関係をより強固なものにするために、お客さまの楽天イーグルス愛を「育成」していくのが仕事です。自分たちで知恵を出し合い、思い付く限りの方策を実行していきました。ファンクラブ会員に配信するメールを工夫して開封率を高めたり、会員向けに割引クーポンを送付して来場を促したり、たとえ数%でも、自分が手掛けた小さな改善がお客さまの反応になって返ってくるのが面白かったです。そうした地道な取り組みもあって観客動員数が伸び、現在では年間150万人を超えるまでになっています。現在は顧客戦略部の部長となり、引き続きお客さまとの関係づくりに力を注いでいます。メール配信やアプリの運用、イベントの開催や、グッズの企画立案など、業務はますます広がっています。部下を束ねる立場になりましたが、自己評価はまだまだ。成長のチャンスを与えてもらっていると捉え、日々懸命に取り組んでいます。楽天イーグルスは、多くの方々に応援していただける球団になりましたが、東北地方在住の約800万人を熱狂させるには、まだ及びません。球団を支えてくださるファンの皆さまに恩返しをするためにも、よりいっそう地域に根付いた球団にしていかなければならないと思っています。そのため当社では、「世界に誇るボールパークをつくる」という目標を掲げ、野球観戦だけでなく、さまざまなレジャーを楽しむことができるスタジアムづくりに取り組んでいます。私自身が心掛けているのは、「突拍子もない」ことに挑戦しながら、楽天イーグルスらしさを大切にすることです。スタジアムは1950年に完成し、リノベーションを繰り返しながら現在のボールパークの姿になっています。他に先駆けて新しいことに取り組みながらも、ハイテク過ぎず、アットホームなところが楽天イーグルスらしさ。とりわけお客さまと接する機会の多い私の部署では、社員・スタッフの対応など、ソフト面の充実を図っていきたいと考えています。現在の目標は、楽天イーグルスが日本一になり、お客さまに今まで以上に大きな感動を届けること。それを球団職員の立場から後押ししていきたいと思っています。応援してくださるお客さまと共に応援してくださるお客さまと共に
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