会報りつめい291号 デジタルブック
5/32

AUGUST 20235立命館大学校友会会長Daisaku Kadokawa門川大作氏が新校友会長に就任 ―立命館大学校友会のこれからを語り合う―1950年 11月 京都府に生まれる1969年 4月 京都市教育委員会採用1974年 3月 立命館大学二部法学部卒業2001年4月〜2007年12月 京都市教育委員会教育長2008年2月〜 第26代京都市長2023年6月 立命館大学校友会会長に就任全国の都道府県校友会に足を運ぶことでした。各地に行くたびに、立命館ほど校友の絆の強い大学は他にないと強く感じました。そうした校友の絆を形にしようと立ち上げたのが「校友会未来人財育成基金」です。企業などから大口の寄付を募るのではなく、校友一人ひとりの気持ちをくみ取る仕組みにしようと考え、一口1,000円から寄付できるようにしました。10年間で累計3億円もの寄付が集まり、700名を超える学生さんの学びやさまざまな活動の支援に当てられています。この取り組みがここまで成長したことを誇りに思っています。今後は門川会長の下、さらにパワーアップしていただきたいと願っています。門川 立命館大学の学生さんの、主体的な学びや社会課題解決へ熱心に活動される姿には本当に感心します。それを後押しする素晴らしい取り組みをぜひ受け継いでいきたいです。村上 私は常々言っていますが、大学・学生と校友会は車の両輪のようなものです。大学が発展し、学生が頑張っている姿を見て、校友がどれほど喜び、勇気づけられているかわかりません。一方で校友が活躍すれば、「こんな先輩がいるのか」と学生も勇気づけられることでしょう。門川 同感です。この30年間、立命館大学が全国、さらに世界を視野に発展されるのと卒業生の各界での活躍を見て、私も力づけられてきました。(公財)大学コンソーシアム京都の設立の際にも、立命館大学がリーダーシップを発揮。立命館大学が先頭を走ることが、京都、さらには関西地域の大学に刺激を与え、発展につながってきたと私は考えています。少子化が進む昨今にあっても京都の学生数は増え、いまや「大学・学生のまち京都」になっています。今年は文化庁が京都に移転し、文化行政は京都から全国に発信されることになりました。そこに大学が果たす役割は極めて大きいと考えています。村上 そのためにはわれわれ校友会も頑張らなければなりませんね。全国の校友がそれぞれの持ち場で大学・学生に影響を与え、絆を深めていただきたい。私が一貫して大切にしてきたのが、校友の「緩やかな連携」です。学部やクラブのつながりはあっても、校友会には関心がないという卒業生もいます。そうした方々に「全国都道府県校友会は決して上位組織ではなく、校友をつなぐ『横串』なのです。互いを否定せず、緩やかに連携しましょう」と言い続けてきました。発信力のある門川会長がそれを引き継いでくださったら、今以上に多くの方が校友会に参加し、絆が深まっていくのではないかと思います。門川 母校愛を持っておられる卒業生は大勢おられます。共感が行動を生み、「校友会未来人財育成基金」のような尊い取り組みに。また皆の母校愛、立命館と学生さんの「今と未来」を校友会が積極的に発信すれば、高校生らに「立命館大学で学びたい」との気持ちになってもらえると思います。そのためにこれから「情報発信」を大切にしていきたいです。村上前会長はじめ先輩方を見習いながら、新しい校友会を共々に創っていきたいと思います。門川大作

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る