デジタルブック290号
12/32

兄2人のおかげで立命館での居場所が広がりました。(三男・翔伍さん)数学がいかに社会で使われているか、赤堀研究室で学びました。(長男・雄基さん)身に付けた数学の専門知識が金融専門職としての今に生きています。(次男・隼裕さん)RITSUMEIKANFAMILY STORYAPRIL 202312立命館出身の親子・孫・きょうだいなど、在学時の思い出と今を紹介します。Ộ3兄弟がそろって理工学部数理科学科に進学され、しかも同じ赤堀次郎教授の研究室で学ばれました。雄基さん 父親が数学の研究者であることもあってか、3人とも子どもの頃から算数・数学が得意でした。大学受験で合格した幾つかの大学のうち、唯一地元の福岡県以外だったのが立命館大学で、せっかく受かったんだからと進学を決めました。隼裕さん 私も数学が好きで、大学に入ったら「数学を勉強したい」と思っていました。立命館大学の名は福岡でもよく知られていましたが、進学を決めるに当たっては、やはり兄が通っていることが安心材料になりました。翔伍さん 私は根っからの末っ子気質で、兄2人の行動を見て意思を決定することがよくあります。夏休みなどに帰省した兄たちが話す顔が楽しそうで、充実した大学生活を送っているんだろうなと感じられたことが、進学の決め手でした。撮影:岡田 一也雄基さん 私の夢は数学の教師になることでした。教師になったら、数学がいかに社会のいろいろなところで使われている実用的な学問であるかを伝えたいと考えていました。専門の数理ファイナンスは金融業界など実社会で応用されています。実用に近い分野を学べると思い、赤堀研究室を選びました。隼裕さん 私は兄から、赤堀先生の研究室から多くの人が金融機関に就職していると聞いて、「こういう道があるのか」と興味を持ったのがきっかけです。大学に進学する時から将来は数学を生かせる仕事に就きたいと思っていたので、赤堀研究室で学び、金融専門職を目指そうと考えました。翔伍さん やはり兄たちが学んでいることが大きかったですね。2人を通じて、数学を使って社会の役に立つ数理ファイナンスという分野の魅力を知りました。〜立命館ファミリー〜#043兄弟で共に学んだ 数理ファイナンス

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る