会報りつめい289号 デジタルブック
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故郷は韓国の小さな町。日本のアニメーションや映8しだRITSUMEI INTERVIEWDECEMBER 2022チームラボ株式会社カタリストデジタル技術を駆使し、斬新な体験型アートの制作・展示や ミュージアム運営を手がけるアーティスト集団・チームラボ。オム ジョンシクさんは「カタリスト」として、 最先端のデジタル技術を駆使した体験型アートの制作に携わる。 創作の楽しさや苦労とともに、デジタルアートの可能性について聞いた。画が好きで、「いつか日本に行ってみたい」と思っていました。高校卒業後、アルバイトで資金をためて来日。語学学校に通っていた時、友達から「立命館大学という総合大学に新しく映像学部ができたらしい」と聞いて興味を持ちました。今思えば未来が開けた瞬間です。大学では、授業や映像制作サークルで映画やアニメーションの制作に熱中。学年も学部も多様な仲間と、何週間も泊まり込みでものづくりに没頭しました。映像はもちろん、音楽もファッションもカルチャー全般が好きだったこともあって、「もっとさまざまなメディアを学んで、表現の武器を増やしたい」と思い、3回生からはメディアアートのゼミに所属しました。思い出深いのは、ゼミの仲間と盆踊りのインタラクティブアートを作り、大分県別府市で開催された文化・芸術の祭典「ベップ・アート・マンス」に参加したことです。初めて盆踊りを見た時、音楽が始まった途端、周囲の人々がおもむろに踊り出す光景があまりにも衝撃的で、興味を持ったのがきっかけです。「デジタル技術を使って、もっと多くの人が参加できて盛り上がる撮影: 岡田 一也盆踊りにできないか」と思い、デジタルアートで装飾した山車や提灯、手振りに合わせて光る腕輪といった直感的に踊りを誘導するデバイスを制作しました。現地で披露し、たくさんの人に踊ってもらえたことが心に残っています。その時はまだ就職について考えていませんでしたが、ゼミの望月茂徳准教授から「面白い会社があるよ」と紹介されたのが、チームラボでした。第一印象は「好きなことを追求するオタク集団」。各々が規律に縛られず自由に行動していて、一見カオスだけれど、それがとても平和に感じオムジョンシクさん(’15映像)自由な発想で未知の 「体験」をアートにする

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