会報りつめい289号 デジタルブック
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父 (写真右)佐竹 洋治さん(’97経済)京都府在住 株式会社美濃吉 専務取締役/調理総支配人DECEMBER 202213祖父 (写真右から2人目)佐竹 力総さん(’70法)京都府在住 株式会社美濃吉 代表取締役会長長男 (写真左)佐竹 翔一さん(食マネ1)長女 (写真左から2人目)佐竹 杏子さん(立命館高1)次女 (写真中央)佐竹 菜々子さん(立命館中2)茶道研究部時代の洋治さんを講師に招き、朝9時から夜10時まで稽古することもありました。部長だった私は、稽古のスケジュール調整や活動費の捻出に奔走。スーツを着て、金融機関や企業にOB・OGを訪ね、協賛金をお願いしたことを覚えています。Ộ今立命館で学ぶお三方が力を入れていることは?翔一さん 中学からフェンシングを続けています。高校時代の一番の思い出は、全国大会で団体戦3位になったこと。大学でも迷わず体育会フェンシング部に入部しました。今は朝からびわこ・くさつキャンパスで授業を受け、放課後、1時間余りをかけて衣笠キャンパス近くの原谷グラウンドまで移動して、夜遅くまで練習しています。ハードな毎日ですが、上達を実感できるのが楽しいです。杏子さん 私は吹奏楽部に入っています。高校に入学した時、新入生歓迎会で吹奏楽部の演奏を聴いてその迫力に圧倒され、「絶対入る!」と決めました。担当はクラリネット。初心者ですが練習を重ね、徐々に吹けるようになってきたところ。演奏会で演奏した時は、緊張したけれど大きな達成感がありました。菜々子さん 私は幼稚園の頃からクラシックバレエを習っています。今は上級クラスに入り、公演会の出演メンバーにも選ばれるようになりました。学校生活も楽しいです。クラスメイトはみんな仲が良く、友達と集まっていろいろな話をする時間が一番好きです。力総さん 私や息子たちは仕事が忙しいですし、孫たちも大きくなり、頻繁には会えなくなりました。家族の絆を大切にするため、年に3、4回、3世代家族全員が集まる食事会を開催しています。そこで孫たちの学校生活の話を聞き、成長ぶりを見るのが楽しみです。Ộ将来についてはどのように考えておられますか。翔一さん 父にも相談して食マネジメント学部への進学を決めたのは、将来を見据えてのことです。大学では僕と同じように家業が飲食関係の人をはじめ、「将来企業で商品開発に携わりたい」とか「スポーツ栄養の分野に進みたい」などいろいろな考えを持った友人もでき、とても刺激を受けています。大学で学ぶようになり、めていたので、感性を磨くのに役立てばと思い、大学では茶道研究部に入りました。当時部員は200名以上もいて、表千家・裏千家・武者小路千家からOB・OGリーダーとして大勢の人をまとめ、店を経営している祖父や父はすごいなと、改めて思うようになりました。力総さん これだけ食産業に携わる人が多いにもかかわらず、文化やマネジメントも含め、食を総合的に学べる大学は日本にはほとんどありませんでした。食マネジメント学部の開設は本当に画期的だと感じています。子どもや孫が進む道は本人たちに任せていますが、翔一が食マネジメント学部に進学した時は、やはりうれしかったですね。杏子さん 祖父や父に話を聞いたり、兄が楽しそうに大学に通っている姿を見て、私も立命館大学に進学したいと思うようになりました。今興味を持っているのは心理学や哲学。将来はまだ分からないけれど、大学で目標を見つけたいと思っています。菜々子さん 今は、学校生活とバレエを思う存分楽しんでいます。進路を考えるのはもう少し先になると思いますが、その時は兄や姉をお手本にしたいです。Ộ立命館を卒業して良かったことは?力総さん 立命館大学の質実剛健な学風の下で培ったのは、反骨精神です。今日までの家業の歩みは、京料理の伝統を守りつつ、時流を読み「その時、その折」を大切にしながら新しいことに挑戦することの連続でした。そうした精神は、立命館大学で学んだと思っています。父がつけてくれた名前の通り、「力の総て」をかけて、これからも挑戦し続けていくつもりです。洋治さん 卒業して実感したのは、卒業生のつながりの強さです。仕事で卒業生にお会いすることがありますが、立命館出身だと分かった途端に打ち解けられるから不思議です。仕事で海外に行った時は現地の大使館にいた卒業生にお世話になり、多様な分野で卒業生が活躍していることに驚きました。私も母校の絆を大切にする卒業生の一人として、附属校で料理を教える活動を続けています。力総さん 私も長年立命館大学ゴルフ部のOB会長を務めるとともに、立命館小学校・中学校・高等学校同窓会「立命館清和会」や立命館大学校友会、立命館大学法学部同窓会の役員も引き受けてきました。先輩として「後輩の力になりたい」という気持ちになるのは、立命館だからこそですね。フェンシングをする翔一さん

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