会報りつめい287号 デジタルブック
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辰たつ己み 涼りょう介すけⓒRakuten Eagles03巻頭特集02輝くひと08RITSUMEIINTERVIEW16応援しよう、個のかがやきを。17校友会未来人財育成基金18オンラインでつながる、ひろがる19校友会ネットワーク/20立命館オンラインセミナーのご案内21RitsumeikanChannel22学生の活躍各校友会のオンラインでの取り組み校友会TOPICSアンケートにご協力いただいた方に抽選でプレゼントをお贈りします!会報と大学・校友会の最新ニュースをメールでお届けします!編集室からAPRIL 2022No.287PresentAPRIL 20222立命館大学校友会報「一流になりたい。なれると信じています」そう語ったのは、東北楽天ゴールデンイーグルスに入団して4年目を迎えた 辰己涼介さん。一見自信にあふれた言葉の背後には、厳しい世界の中でもがきながらも懸命に上を目指すひたむきな姿勢がある。2021シーズンは130試合に出場し、守備で活躍した選手に与えられる「ゴールデン・グラブ賞」を初めて獲得した。 しかし「3年間の打撃成績は横ばい。年齢を重ね、心も体も成長しているはずだと考えると、右肩下がりという感覚です」と自己評価は厳しい。唯一、手応えを感じたのは、開幕戦で先頭打者ホームランを打った試合だけだという。シーズン終了後も気持ちを緩めることなく、ほとんど休みなしで自主トレーニングを続けている。小学1年生で地元・神戸のリトルリーグに入り、中学、高校と常にチームの中心メンバーとして活躍してきた。立命館大学でも1回生からレギュラーを獲得し、リーグ戦3連覇に貢献。4回生の春季リーグでリーグ戦通算100安打を達成し、最優秀選手賞を受賞したことに加え、「侍ジャパン」大学日本代表にも3度選出された。「チームとしても個人としても、常に一位になることを目指してやってきました」と辰己さん。そのために寸暇を惜しんで練習した。忘れられないのは、リーグ優勝を決める試合でも「侍ジャパン」の一員として出場した国際試合でもなく、4回生の時に出場した「全京都大学野球トーナメント大会」だという。この日ばかりは自分の成績を気にせず、ただ思い切りプレーした。「公式戦にはなかなか出場できていない選手たちと試合に出て、『辰己さんと一緒にプレーできて楽しかった』と言われたことが心に残っています」と屈託なく笑った。そんな辰己さんにとっても、プロ野球は「野球を楽しむことを忘れてしまうくらい」ハイレベルな世界だった。それでも「苦労は自己責任です。苦労した話をしても面白くない。活躍して夢のある話だけをしたい」と、前だけを見据える。「挑戦するのは勇気が要ります。でも挑戦しないと、望む結果はついてこない。僕は目標を達成できる人間でありたいと思っています」。2022シーズンの目標は、一番打者として定着すること。ひょうひょうとして見えるが、目の奥には強い決意がうかがえた。東北楽天ゴールデンイーグルス辰己 涼介さん映画監督/株式会社Studio-884.Pro 代表取締役 瀧川 元気さん12立命館ファミリー13母校・後輩支援事業「RI-sA」活動報告14立命館の研究者たちfromRADIANT文学部 宮本 直美 教授「クラシック・コンサートの『聴き方』の変遷を追う」東北楽天ゴールデンイーグルスさん(’19産社)24キャンパストピックス283.11復興への願い/29卒業後も大学を利用しよう!30INFORMATION■PROFILE兵庫県出身。2015年、立命館大学入学。立命館大学硬式野球部で活躍。リーグ戦3連覇、個人でもベストナイン2度、最優秀選手賞を受賞。2018年、東北楽天ゴールデンイーグルスにドラフト1位で指名を受け、入団。1年目より一軍で出場し、2021シーズンは自己最多の130試合に出場。第50回三井ゴールデン・グラブ賞を受賞。掲載内容は2022年2月時点のものです。(一部特記箇所を除く)デザイン・ディライツ広告事務所輝くひと117挑戦を続ける成長した先に楽しさがある。そう信じてグラウンドに立つ。

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