新型コロナウイルス感染症は人々の生活や健康にあらゆる影響を及ぼした。ある調査では医療施設や介護施設に滞在している高齢者において、外出自粛による認知機能の低下が見られたという。認知機能と身体活動にはどのような関連があるのだろうか。また、外で体を動かす機会が減っている今、私たちに必要なことは何なのだろうか。認知機能の低下を防ぐには 週150分以上の運動が必要新型コロナウイルス感染症の影響で、1回目の緊急事態宣言時には多くの人が不要不急の外出を控え、通勤からテレワークに移行するなど、人々の生活は大きく変化した。丸一日家から一歩も出ない日が増えたという人もいるのではないだろうか。しかし、この新しい生活様式が人々の健康状態に大きな影響を及ぼすのではないかと、立命館大学スポーツ健康科学部の橋本健志教授は懸念を示す。「そもそも身体活動の低下は、死亡のリスクファクターとして非常に重視されています。WHO(世界保健機関)の報告では、高血圧、喫煙、高血糖に次いで、運動不足が死因として挙げられているほどです。そのため、感染症を警戒して家に閉じこもらざるを得ない現状は、健康を維持するという観点では非常に困難な状況であると感じています。認知機能に関して言えば、最近の研究によると、機能低下を防ぐために座った状態でいる時間は1日2時間以内に留めること。さらに、運動は1週間に150分以上行うことが推奨されています。これは、WHOが定める身体活動の推奨基準と同等です。コロナ禍で人々の活動が制限されているこの状況下は、身体活動の低下だけでなく、それに伴う認知機能の低下が起こってくるだろうということは容易に想像ができます」(橋本教授、以下同)「shiRUto」は、立命館大学の教育・研究から得られる知の数々が私たちや社会とどう関わっているのかを、ビジネス、テクノロジー、グローバル、ライフ、スポーツ、カルチャーの6つの視点で取り上げる大学発オウンドメディアです。世界を、日々の生活をよりよくする、明日のビジネスを考える、新たなイノベーションを起こす、そんなきっかけを生み出すメディアを目指しています。shiRUto「外出自粛で認知機能が低下? 新しい生活様式に取り入れるべき運動習慣とは」https://shiruto.jp/life/2489/ (公開日:2020年12月29日)を一部改訂し、掲載APRIL 202128大学発オウンドメディア「shiRUto」立命館大学のさまざまな「知」を通して社会に新しい価値をhttps://shiruto.jp/外出自粛で認知機新しい生活様式に
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