JANUARY 202114立命館アジア太平洋大学 学長/学校法人立命館副総長・理事関西 50代1948年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。1972年、京都大学法学部卒業後、日本生命保険相互会社入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年退職。同年、ネットライフ企画株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更。2012年上場。10年間社長、会長を務める。2018年1月より現職。が話をするという趣向で100話の物語が語られる。ライブ配信企画Q1コロナ禍後、大学での学びやその果たす役割は九州・沖縄 30代どのように変化していくと思われますか?A1治療薬やワクチンができて、「アフターコロナ」の時代になっても、すべてがコロナ以前には戻りません。テレワークやオンラインミーティングなど便利なものはその後も残っていくと思います。大学も同じです。今後は、キャンパスでの学びを中心にしながら、オンラインの良いところを活用していく「ハイブリッド型」の大学になっていくと思います。それでも社会人も含めた多くの人々に高等教育を提供していくという大学の役割は変わりません。出口 治明Q2コロナ禍の今、学ぶべき歴史上のできごと、 参考にできる時代があれば教えてください。A2まず皆さんが思い浮かべるのは、14世紀に流行したペストではないでしょうか。書物によれば、ヨーロッパの人口の3分の1が亡くなったともいわれてい ます。当時の人々が何をしたかといえば、やはり「ステイホーム」でした。それをよく表しているのが、ボッカッチョ作の小説「デカメロン」※です。面白おかしい物語なので、この機会にぜひ読んでみてください。過去のパンデミックの時も、われわれの先祖は元気を出して明るく楽しく面白いことを考え、次の時代に備えたのだということが分かります。※ 大流行したペストから逃れるため、郊外に引きこもった男女Q3社会で女性の活躍の場を増やすために、 男性に求められるもの、女性に求められるものは?関東・甲信越 50代A3「男性と女性は違うけれど平等である」という考え方があります。これは一見正しいようですが、今の世界では、抑圧的で歪んだ考え方だという認識が定着しています。男性と女性は違うという命題を立てれば、直ちに男らしさや女らしさという発想につながるからです。社会で女性の活躍の場を増やすためには、男性・女性という分け方そのものをやめなければなりません。これからは、性別や国籍、年齢など全てをフリーにして、個々コロナ禍の社会情勢の変化から教育・起業・仕事のルール、そして生き方まで幅広く多様な質問に、 立命館アジア太平洋大学(APU)出口治明学長が一つひとつ丁寧にお答えしました。本ページでは、その一部をご紹介します。どこからでも!ライブ配信企画APU出口学長が あなたの質問にお答えします!オール立命館校友大会2020史上初、 オンラインで開催されま
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