校友会報「りつめい」No.283(2021 JANUARY)
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JANUARY 202111MONO第48回公演『アユタヤ』PROFILE映画『それぞれ、たまゆら』1985年、産業社会学部入学。1989年、「B 級プラクティス」(現「MONO」)結成。1990年以降全作品の作・演出を担当。1999年『その 鉄塔に男たちはいるという』で第6回OMS 戯曲賞大賞を受賞。 2001年『崩れた石垣、のぼる鮭たち』(文学座)で第56回芸術祭賞優秀賞を受賞。2003年文化庁の新進芸術家海外研修制度で1年間 ロンドンに留学。近年はテレビドラマ・映画脚本の執筆も多数。代表作に、映画『約三十の嘘』、『初夜と蓮根』、テレビドラマ『崖っぷちホテル!』『斉藤さん』など。2017年に小説『プログラム』(河出書房新社)を上梓。2020年7月、初監督映画『それぞれ、たまゆら』公開。作・演出 土田英生大阪|ABCホール 2021年2月17日(水)-2月21日(日)広島| JMSアステールプラザ 多目的スタジオ  2021年2月26日(金)・2月27日(土)東京|あうるすぽっと 2021年3月2日(火)-3月7日(日)お問い合わせ|キューカンバー TEL:075-525-2195 MONO公式サイト|https://c-mono.com同じく『半沢直樹』に出演された 段田安則さん(’75文入学)は 演劇界の偉大な先輩であり、 いつかじっくりお話ししたいですね立命館大学の同窓生 劇作家・演出家/劇団「MONO」代表現在は演劇を主軸にしながら、新しいことにも挑戦しています。その一つが、映画監督です。自作の小説『プログラム』を原案に脚本を執筆し、初監督映画『それぞれ、たまゆら』を製作しました。MONOが得意とする会話劇を映像で表現したらどうなるか、試してみたいと思ったのが映画製作のきっかけです。どれだけ稽古を重ねても、本番で何が起こるかわからない。そんな偶然性がライブの魅力。最高の瞬間を味わえることもあれば、残念な結果に終わることもあります。一方、何度も撮り直し、「これを作りたかった」と思えるものを追求できることが、映画製作の面白さです。演劇とはまた違った映画の魅力に触れ、いずれ第二作を撮りたいと思うようになりました。また最近では大ヒットドラマ『半沢直樹』に出演するなど、活動の幅が広がっています。それでも舞台に懸ける想いは、演劇を始めた頃と少しも変わっていません。しかし今年、新型コロナウイルス感染症の拡大によって劇場が閉ざされ、MONOも上演の機会を失ってしまいました。役者とお客さんが同じ空間に集い、感動や興奮を共有する。それが、演劇の在り方だと私は考えています。場内に満ちる熱気や匂い、舞台上の役者の熱量まで、言葉にならない魅力が伝わるのは、ライブだからこそ。観客もそれを求めて劇場に足を運ぶのだと思います。いち早く動画作品を作って配信するなど、さまざまな手だてを講じていますが、やはり人が集い、「生で伝える」演劇に勝るものはありません。これから先コロナ禍が過ぎても、たとえ人気がなくなったとしても、MONOのメンバーと一緒に作品を創り、上演し続けていきたい。改めてその想いを強くしています。土田 英生さんコロナ禍で再認識した 「生で伝える」魅力

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