立命館大学の新しいキャンパスが開設される茨木市の魅力をより多くの方々に知っていただくため、茨木の街や様々な催しを紹介いたします。
6回目となる今回は、一年の後半を日々健やかに過ごすべく行われる茨木神社の『茅の輪くぐり』をご紹介いたします。
2013年6月30日(日)、茨木神社にて『茅(ち)の輪くぐり』が行われました。
茨木神社は、平安初期の武将で征夷大将軍としても活躍した坂上田村麻呂により、大同二年(807年)に「荊切の里」を作った際に「天石門別神社」を鎮座したのが始まりと伝えられています。
「荊切の里」は、諸説ある「茨木」の地名の由来ともされ、現在の茨木市宮元町付近にあたります。その後茨木城が築城される際に、現在の茨木市元町に移築されました。
『茅の輪くぐり』は茨木神社の主祭神である素盞嗚尊(すさのおのみこと)より「茅の輪」を授けられた一家が疫病から免れたという神話に基づいて、江戸時代より行われ続けている神事です。
竹で作られた輪にワラ・茅で巻き上げてつくられた直径約2mの輪にくぐりることにより、厄を払い日々の罪を清め、残りの半年を清々しい気持ちで迎え過ごせるように祈願します。
午後2時から始まった大祓の神事を経て、神職や総代に続いて市民が続々と茅の輪をくぐって行きました。この時を待っていた市民の列が長く連なり、普段は静寂な神社も人々の熱気で包まれていました。
夜になっても訪れる人が途切れることなく、神楽奉奠も夜8時まで行われました。そしてより多くの市民に残りの半年を無病息災で過ごしてもらおうとの願いから、翌日7月1日の午前中まで茅の輪が置かれました。
親子三代でくぐりに来たご家族や、赤ちゃんを大切に抱きかかえながらくぐるお母さんの姿など、その光景を見ているだけであたたかい気持ちにさせてもらうことができました。また、この街の伝統行事として根付いていることを改めて感じさせられる光景のひとつでした。(写真・文:庄山由多加)
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