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コロナ禍における司法の変化 南都総合法律事務所 代表弁護士 小椋和彦(H18法卒)2020年10月3日

<はじめに>

皆様におかれましては未曾有の災禍の中ご苦労はいかほどかと拝察致します。総会が延期となり、同窓と顔を合わせる貴重な機会が失われたことを残念に存じております。1日も早いコロナウイルス感染症の終息を祈願しております。

<司法とコロナ>

さて、コロナウィルスは、司法の世界にも大きな変化をもたらしております。

まず、緊急事態宣言が出され日本の裁判所の機能が一部を除いて停止しました。そのため、担当していた事件もすべて延期扱いとなり、裁判が開かれない日々がつづきました。

元々、日本の裁判は、他国と比べてIT化が遅れており、未だにFAXや郵送で書面の送付を行い、裁判も対面で行われることが原則です。先進国のように、WEB手続きで裁判が行われていれば、裁判も止まらず、皆様にご迷惑をおかけすることもなかったと思います。

今回のコロナウイルスの影響で、黒船来訪と同様に司法の世界も強制的に開国を迫られ、ようやくWEB裁判などの手続きが進もうとしております。

<事務所とコロナ>

当事務所への影響ですが、相談室を換気の可能な窓付きの別フロアで実施し、マスクの義務化や除菌対策などをして対策を行っておりました.当事務所は、奈良県で40年以上の歴史のある老舗法律事務所でしたので、当事務所自身もそのような変化に対応することに苦慮しました。

小職で事務所の代表は4代目になりますが、地域に密着し、身近な相談相手として多くの依頼者・企業と長いお付き合いをしておりましたので、幸いにしてコロナ禍においても業務に影響はありませんでした。

皆様の中には、弁護士に依頼するとなると、費用が高いのではないかと不安に思われる方も多いかと存じますが、事前に見積もりを求めることもできますし、弁護士費用特約という保険で弁護士費用が支払われる案件(交通事故など)も多くなっておりますので、まずは、お困りごとがあれば気軽にご相談いただければ幸いです。

<末尾に>

最後に、一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と、酷暑の折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。


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