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立命館大学校友会 校友会未来人財育成基金

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[2025-04-19] 巻頭言

山高ければ谷深しの例えの通り昨年の夏の暑さに比例して今年の冬、特に日本海では降雪量が多く寒い日が続きました。皆様お変わりありませんか。

最近「さあ、挑戦しよう」と言われても保身を考え、二の足を踏む今日この頃、まわりの視線も気にしつつ「何もしない」方が得なのか。むしろ、「何もしない」ことが価値なのか逡巡することが度々あります。皮肉を込めて言えば今の世の中何もしない方が得です。無理をして価値を生み出そうとするより、まわりと調和しながら波風をたてない方がいい。これは個人が組織に適応するための冷静な計算に基ずく合理的な行動であり、だからこそ厄介なのです。

日本企業の強みとされた終身雇用と年功序列が、グローバル資本主義のダイナミズムに追いつけずにいるのは多くの人が感じています。現在人口が減り続けている日本で中高年の能力と経験が死蔵されているとしたら壮大な無駄であり、新たなルールで生きようとしている若い世代との意識ギャップや不公平感も座視できない。
それを分かりつつも身動きが取れないのは、人生のプランBが見当たらないからでしょうか・・・。時代の変化は理解しているつもりでも、今迄の生き方も否定されるのはつらい。この社会に漂う閉塞感を突破するには、逆を行くしかありません。異端の存在を認め「個人主義」の社会に転換することでしょうか。

組織は舞台です。一人ひとりの役者が思い切って活躍できる環境を整えることが、これからの組織の役割と思っています。私達の奈良県北部校友会もより活気ある集団にするには、皆様各々の力で果敢に挑戦し解決しなければならないのです。今一度初心に帰り新しい扉を開けてみましょう。

立命館大学奈良県北部校友会


会長 岩井 昭雄


 


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