

あ今年の夏は殊のほか暑い日が続き、日本特有の四季の移ろいも感じられなくなっております。 これから常態化するのでしょうか…。皆様お変わりありませんか。
あさて、厚生労働省は6月4日 2024年の人口動態統計を発表しましたが、国内で生まれた日本人の数は前年比5.7%減の68万6061人で、統計のある1899年以降初めて70万人を割ったことが話題になっています。現在足元で出生減が急速に進む主因として出産期にあたる世代自体が、減少していることに加えて婚姻の減少も指摘されています。
あそもそも少子高齢化は日本だけの特殊事情ではなく、米国など一部の国を除いて主要先進国の多くに共通する社会的課題です。しかし、それらの国々の全てが日本のように長期的に経済成長が停滞している訳ではありません。重要なのは、人口構造の変化を「衰退」として捉えるのではなく、「新しい社会を設計する機会」と前向きに捉える視点ではないでしょうか。
あ少子化対策は今後も重要な政策課題であることに変わりはありませんが、同時に私達は将来を悲観するだけでなく、「高齢化人口減少のなかでも成長を続けられる」そのような新たな国家モデルの構築を目指すべき時代を迎えているのかもしれません。
立命館大学奈良県北部校友会
会長 岩井 昭雄