ニューカレドニアには現在8000人近い日系人が暮らしています。彼らの祖先は、今から100年以上前に、榎本武揚外務大臣の推奨を受け、鉱山労働者として出稼ぎに行った日本人移民です。しかし1941年、日本軍が真珠湾を攻撃すると、当時1340人いた邦人は敵国人として即刻逮捕されそのうち1124人がオーストラリアの強制収容所に送られます。5年後、選択のすべなく日本に強制送還された日本人の中には、現地女性との間に子供がいた人もいました。タイトルの「FEU NOS PERES(フー・ノー・ペール)」は、「私たちの亡き父」という意味でその子供たち(日系二世)が今も抱く亡き父親への追慕をとおして、戦争によって失われた楽園の物語を少しでも知っていただきたいという思いが込められています。今特別展では、真珠湾攻撃後のオーストラリア強制収容所に焦点を当てながら、写真作品、ビデオ作品とともに当時の手紙や古い写真、日記、遺品を交え、視覚的演出による展示で構成します。日本ではあまり知られていない、ニューカレドニアに残された妻や日系二世の軌跡を紹介することで彼らも戦争の隠れた犠牲者であるということを知ってもらい、あらためて平和の意義を考えてもらう場にして頂きたく開催するものです 【日 時】5月10日(木)~6月30日(土) 9時30分~16時30分(入場は16時まで) 【参観料】大人400円 中・高校生300円 小学生200円 ※詳しくは国際平和ミュージアムホームページをご覧下さい。 | |
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