2025年6月14日(土)、アーバンヴィラ古名屋ホテルにおいて「立命館大学山梨県校友会 総会・講演会・懇親会」を開催し、校友および来賓あわせて41名が参加した。
総会は、久保田忠行事務局長(’80年法)の司会により進行した。冒頭、福田秀夫会長(’72年産社)が挨拶に立ち、立命館大学における女子学生の増加に触れつつ、山梨県校友会でも女性および若手校友の参加が、徐々に増えている現状を報告した。今後も、女性や若手校友がさらに参加しやすい校友会づくりに努めていく方針を述べた。
続いて、関東・信越地域(茨城、栃木、群馬、埼玉、東京、千葉、神奈川、新潟、長野)の各校友会をはじめとする13名の来賓を紹介した。来賓を代表し、立命館大学の伊坂忠夫副学長が登壇し、校友会活動への謝意とともに、大学の近況を報告した。
伊坂副学長は、「R2030 立命館大学チャレンジ・デザイン」の後半期に向け、「次世代研究大学」「次世代探求学園」の実現を目指す取り組みを紹介した。また、文部科学省による「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に立命館大学が採択されたことを報告し、大学の強みであるスポーツ健康科学を核とした新学術領域「身体圏」の創出に挑戦すること、リアルとバーチャルが融合する「多重環境化社会」における人類の発展という課題にも取り組んでいることを報告した。あわせて、2025年にびわこ・くさつキャンパスで運用開始予定の新施設「立命館先端クロスバース・イノベーションコモンズ」(通称:CVIC)の施設についても紹介した。
その後、立命館大学校友会の林幸雄副会長が登壇し、校友から寄せられた多方面にわたる支援に深い感謝の意を表した。副会長は、6月7日(土)に開催された「2025年度幹事会」の様子や新卒幹事の紹介が行われた点を報告し、校友会未来人財育成奨励金の支援を受けた団体出身の新卒幹事も加わったことで「循環型支援」の輪が広がっていることを共有した。さらに、125周年を記念して実施される特別募集(募集期間:2025年6月1日~11月30日)および記念バッジの紹介を行い、125周年を校友全体で盛り上げるよう呼びかけ、会場からは大きな拍手が寄せられた。
その後、祝電の披露を経て議事に移った。議長は久保田事務局長が務め、令和6年度事業報告、令和6年度収支決算報告・会計監査報告、令和7年度事業計画(案)、令和7年度収支予算(案)について報告および提案を行い、すべて承認された。
また、内田博監事(’71年経済)による監査報告の後、役員の選任に関する議案も拍手をもって承認された。総会の最後に、川崎毅副会長(’75年産社)から新役員の紹介が行われ、総会を終了した。
総会終了後の講演会では、中央大学の西川広平教授(元 山梨県立博物館学芸員)が「武田勝頼再考」と題して講演を行った。「甲陽軍鑑」や「山梨県史」などの史料をもとに、武田勝頼の政治的・軍事的能力に対する再評価が実証的に進められている現状を紹介した。織田信長をはじめとする戦国武将たちが勝頼を警戒していたことや、信長が勝頼の政権構想を引き継いだとする見解にも言及し、勝頼が中世社会の制約の中で新たな道を模索していた姿を、歴史学および地理学の視点から明らかにした。近年の研究をふまえた内容は非常に示唆に富み、聴講者にとって大変有意義な講演となった。
講演会終了後、参加者全員で記念写真を撮影し、懇親会へと移行した。
懇親会は、雨宮大輔青年部長(2003年産社)の司会により進行した。校歌斉唱の後、立命館大学埼玉県校友会の鈴木昌治会長(’77年経営)が乾杯の発声を行い、開宴となった。
懇親会は終始和やかな雰囲気の中で進行し、参加者の間では世代を超えた活発な交流が見られた。新幹事による挨拶では、「学びたい人が学び続けられる地域であることが、校友会としても、そして地域社会としても大切である」との考えが示され、参加者の共感を集めた。
終盤には応援歌の斉唱が行われ、会場は大きな熱気に包まれた。最後に、江間美久氏(’70年理工)が閉会の挨拶を行い、万歳三唱をもって懇親会を締めくくった。
なお、立命館大学校友会事務局から田中翔大 課長補佐が出席した。