7月7日(土)14時から、香川県高松市内のホテルパールガーデンにて、香川県校友会主催で第7回目となる「就職情報会議」が開催された。同会議は2012年より香川県校友会が同日開催の総会に先立ち、現役学生やその父母を対象として実施している就職支援企画で、就職活動に向けた学生生活の過ごし方、就職試験・面接対策などについて、地元で働いている若手校友と懇談を行うものだ。
今年は現役学生・父母あわせて15名の参加があり、若手校友は香川県内の有力・人気就職先である香川県庁、高松市役所、高校教員、民間企業など多種多様な業界で地元に勤務する校友10名が参加した。
会議は、穴吹学香川県校友会事務局長(71経営)から、全国の校友会の中でも先進的な取り組みであることを説明の上、「貴重な情報交換の場としてこの場をぜひ活用いただきたい」と挨拶が行われ、校友会本部事務局からも事務局員から一言挨拶を行った。
司会進行は、穴吹カレッジグループで学生のキャリア支援・公務員試験対策指導をしている佐戸三千代さん(80経済)が担当し、冒頭「今日は出会いの場であり、今後のお付き合いの入り口になれば」と抱負を述べた。次に若手校友から、自己紹介・就職動機・就職活動で取り組んだことなどを踏まえて挨拶がありあった。就職動機は地元香川県への貢献から、家庭の事情、ワークライフバランスを考えて、などリアリティに富む意見が出された。そして、現在の就職情勢として、インターンシップへの参加率の上昇、香川県の官公庁・民間企業とも採用エリアを県外まで広げるなど活動が活発化していることが報告された。
父母からは就職対策や就職への意識をどう向けるか、といった切実な質問が出され、若手校友からはインターンシップへの参加、公務員試験対策の開始時期や勉強時間、体育会クラブや留学などの経験を面接で伝えられるように準備することなど、自身の経験に基づくエピソードが紹介された。また公務員試験対策には異口同音に筆記試験を突破することは最低限の前提として、人物重視の観点から面接選考対策を十分にやっておくことの重要性が語られた。現役学生から「インターンシップに向けた準備をどうすれば良いか」と質問が出され、若手校友からは「なぜその仕事がしたいのか、入社後はどんな仕事がしたいのかをしっかり考え、インターンシップ中も入社できたら自分は何をしたいのか、どこに配属されたいかを考え続けることが大切である」とのアドバイスがあり、これには多くの父母も納得した様子であった。
終了予定時間となったところで一度お開きとなったが、その後も交流は続き名刺と意見の交換が続いた。
この企画は、香川県校友会と香川県出身の学生・卒業生の父母で構成する「ファミリー会」が中心となって企画したものである。香川県校友会は、父母や現役学生をはじめ多くのステークホルダーに開かれた取り組みを次々と実施し、従来の卒業生の同窓会という枠を越え、立命館の学縁を広くとらえた「立命館ファミリー」という新しいネットワークを広げることを目指している。