12月17日(土)11時00から、ウェスティン都ホテル京都において、立命館大学京都校友会が総会・懇親会を開催した(参加者370名)。
第一部のトークショーには、近年国内外の大会での躍進著しい体育会相撲部の女子アスリートが登場。コーチの山中未久氏(16年スポ健)、主将の稲葉映美さん(スポ健4)、そして部員の野崎舞夏星さん(スポ健2)が「スポーツの地平を切り拓く~世界に羽ばたく立命館相撲部の女子アスリート~」というテーマに基づき、校友のNHK京都放送局の北浦静香キャスター(10年文)の進行で、女子相撲の実情、普段の学生生活、相撲の魅力、Beyond Borders(乗り越えてきたこと)等々について、映像を交えながらトークショーを展開し、女子相撲の魅力を参加者に訴え、魅了した。とりわけ、一瞬の勝負にかけるための、地道で長い準備過程(減量、増量、筋力トレーニング、食事等)に関するエピソードは、参加者が普段知り得ないトップ女子アスリートの世界を垣間見ることができ、大きな感動を呼んでいた。また、トークショーの最後には、客席で控えていた加古若菜さん(法4)と今日和さん(国関1)にもスポットが当たり、各々自己紹介と抱負を述べると、会場から大きな応援の拍手が贈られた。
第二部の総会・懇親会の進行も、引き続き北浦キャスターが担った。はじめに全員で学園歌を斉唱し、次に岡野益巳会長(69年理工)が登壇し、挨拶を述べた。挨拶の中で岡野会長は、母校立命館大学の改革に触れ、「R2020後半期計画が、オーストラリア国立大学との共同学士課程設置、総合心理学部の設置、そして食科学部の設置等、教育研究の中身が内実化されながら推進されていることに対し、校友として誇りに感じるとともに、応援していきたい。また、社会がグローバル化していく中、京都で生まれ、京都で育ち、京都で発展してきた大学であるからこそ、日本の歴史文化の中心地であり、『日本とは何か』を体感しながら学べる『京都』という環境を生かし、人材育成に努めていただきたい」と述べた。続いて総会議事となり、宮西徳明監事(81年法)により監査報告が行われた。その後、岡野会長のもと3ヵ年に渡る同会の役員体制、2015年度事業報告および決算、2016年度事業計画および予算について事務局長の大場から一括して説明が行われ、全て承認され、議事は終了した。そして今次改選により会長職を退任された布垣豊顧問(61年法)に対し、立命館大学校友会の村上健治会長(70年産社)から感謝状と記念品が贈呈された。贈呈式終了後、布垣顧問は長きにわたる会長時代を振り返り、協力してくれた会員各位に謝辞を述べるとともに、後任の岡野会長に対し期待を込めてエールを送った。総会の最後には校友会未来人財育成基金募集推進特別委員である水田雅博副会長による活動報告が行われ、同基金を原資とする奨学金を活用し、ミャンマーでそろばん教育を実践した井越望実さん(法2)が、活動成果報告を行った。報告を受けて、水田副会長は「是非、基金の意義を実感していただき、ご協力をお願いしたい」と参加者に要請した。
懇親会は、冒頭に北浦キャスターから来賓紹介が行われ、その後来賓を代表して3名の方々から祝辞をいただいた。はじめに吉田美喜夫・立命館総長(72年法)が、三品昌美・立命館大学総合科学技術研究機構教授が日本学士院賞を受賞したことと、東山篤視・文学部教授がイグノーベル賞を受賞したことを挙げ、「今後は『立命館に研究あり』と言われるように国内外において研究分野の評価を高めていきたい」と述べられた。次に門川大作・京都市長(74年法)がご登壇され、「京都は日本の文化の中心地。文化の力で日本中を元気にし、世界から尊敬される街づくりをしていきたい。一方京都は『大学のまち』。文化と大学をコラボレーションさせながら、街の発展に繋げていきたい。母校立命館大学には、「その中で大きな存在感を示し続けて欲しい」と期待を込めてエールを送られた。そして三人目に村上健治校友会長がご登壇。校友会設立100周年記念事業への参加協力を呼びかけられるとともに、「母校と校友会は車の両輪関係であるから、切磋琢磨しながら高め合う関係を構築していかねばならない」と括られた。続いて学校法人立命館の長田豊臣理事長が「グローバリゼーションの中で、大学は何をすべきかが問われている。私立大学の特性を生かし、今後も改革を進めていきたい」と述べられ、声高らかに乾杯をご発声。開宴となった。和やかな歓談が行われる中、JAZZ BAND、Hawaiian Circle Meahula、メンネルコールが出演。参加した校友同士の職域、世代を超えた交流を促した。宴もたけなわとなった頃、2011年度立命館大学応援団団長を務めた難波しのぶ氏が、壇上で現役時代さながらの気合の入った演舞を披露する中、参加者全員で応援歌「グレーター立命」を斉唱。アイデンティティーは最高潮に達した。そして最後は、佐竹力総副会長(70年法)が挨拶を行い、中締めとなった。