11月29日(土)朝9時にJR宮島口桟橋前に集合した8人は、かねてより計画していた親睦を兼ねての宮島弥山登山に出かけました。我々を乗せたフェリーが、静かに海に横たわる朱色の鳥居近くを通過し、宮島桟橋に到着するやいなや、一同、溢れ返る登山客・観光客を押しのけて町家通りを通り抜け、紅葉谷へと急ぎました。紅葉最盛期は過ぎていましたが、木々の下に佇む鹿の周りにはらはらと赤い葉っぱがふりかかる様は、まるで古の絵巻物を観ているようでした。ロープウェイで獅子岩駅に着くと、目指すはお弁当を広げる弥山展望台です。途中、霊火堂で休憩し集合写真の撮影後、息も途切れ途切れにやっと頂上に到着ました。平田隊長のビールの差し入れで全員乾杯し、360度に広がる瀬戸内海の景色を各自の目に胸に焼きつけながら、美味しくお昼を頂きました。生川副隊長が全員の食事後のゴミをご自分のリュックに忍ばされた様に、山男の範を見るおもいでした。その後、原始林や先の台風の被害で大きく山肌が抉られた箇所を見ながら下山し、町家通りに戻ってきました。たまたま校友の浜本典子さん(H6/経済卒)が、その通りにある<ぎゃらりぃ宮郷>で絵画の個展を開かれていましたので、一同立ち寄って激励してきました。
この日が初登山の有志もいましたが、全員列を乱すことも無く、楽しく語らいながら無事登山を終えました。金行隊員が<弥山に登ったら宮島を征服したみたいだ>と豪快に笑われたのが印象深い、とても有意義な一日でした。
記事:国吉真理子