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団体支援
2024/October
VOICE
支援を受けた学生の声
「食」から世界や社会問題知るきっかけを
学生団体「BohNo(ボーノ)」
- 奨励金採択テーマ
- 食を通して若者の視野を拡げる
食マネジメント学部 2回生(学生団体BohNo 代表) 池元 優妃奈さん

食育イベントや食品ロス削減のための活動、商品の開発などを行っている学生団体「BohNo」。校友会の未来人財育成奨励金を受け、2020年8月に設立されて5年目を迎えます。現在50人以上のメンバーを率いて活動に精を出すのが、代表の池元優妃奈さん(食マネジメント学部2回生)です。池元さんに、活動にかける思いや実現したいことを聞きました。
BohNoで活動するようになった背景やきっかけは何ですか。
入学してすぐ、BohNoのチラシをもらって興味を持ちました。食品ロスが社会問題となっているのは理解していましたが、1人でできることの限界や、どのようにアクションを起こすべきか難しさを感じていました。そこで、同じ思いを持った人がたくさんいるBohNoなら、食品ロス削減について自分にも何かできることがあるのではと思いました。メンバー募集の説明会で活動内容を聞き、「ここでなら食に関する新しいアプローチができる」と感じ、入団しました。大学生だけで数多くの活動ができることに驚いたのを覚えています。
入団してからは、食に対してさまざまな興味分野や思いを持ったメンバーと一緒に活動できることにワクワクしながらも、刺激を受けています。同じ目標に向かってみんなでイベントを作り上げることは、学生団体だからこそできる醍醐味です。

活動の目的と、具体的な活動内容を教えてください。
私たちは「食を通して、若者の視野を拡げる」というコンセプトを掲げ、立命館大の学生52人で活動しています。小学生から大学生の若者を対象に、食を通じて楽しみを届けたり、社会問題について考えたりするきっかけをつくりたいと考えています。「食育」「食品ロス削減」「商品開発」の三つを軸に、食に関するさまざまな活動を行っています。
食育では、食の魅力や栄養といった面だけでなく、難しいと思われがちな社会問題などを身近な食を通して子どもたちに伝えています。自分たちで食育イベントを開いたり、公立の小中学校へ出張授業させていただいたりしています。
食品ロス削減では、食べられるのに廃棄されかけた食品の販売や、啓蒙活動をしています。 商品開発では、規格外野菜や食品ロスになりかけの食材を使った商品やレシピの開発をしています。なるべく地域の食材を使い、より多くの人に食べてもらうにはどうすればいいかを考えながら作っています。

活動にあたり、大事にしていることはありますか。
大切にしていることは、メンバーの意見を積極的に取り入れて、全員でイベントを作り上げることです。BohNoではイベントを企画する際、どのような内容にするかを必ずみんなで意見を出し合います。空きコマに集まったり、夜にZoomで会議をしたり、全員がやりたいことやアイデアを出して決めることが多いです。
さらに、メンバーそれぞれに役割を割り振って企画をしています。食育イベントを例に出すと、先生をする係、スライドを作る係、広報する係など、全員が何かの役割を担います。 一人一人の意見を大切にした上で、メンバー全員が役割を持つことが、個々のやりがいや達成感につながっていると思っています。食に対するみんなの思いを形にすることで、メンバーそれぞれが輝ける場所をつくっていきたいと考えています。
また、イベントを通して、参加する方々に私たちの思いが少しでも伝わることを意識して活動していきたいです。

これから計画している新しい取り組みや、実現したいことを教えてください。
今後は、イベントの対象を若者だけでなく、より年齢層を広げて企画したいと思っています。イベントでご縁があった地域の年配の方や、食育イベントに参加してくれた子どもたちの保護者の方などから「大人にも食育が必要だと思う」というご意見をいただくことが多いからです。
現在は、小学生対象の食育イベントが多いですが、いずれは大人向けの食育イベントも開催したいです。子どもの時代に食育を体験してもらって視野を広げてほしいのはもちろんですが、年齢関係なく、食育イベントを通して社会問題にあらためて目を向け、行動するきっかけになればいいなと考えています。また、学生として、年上の方にも何か届けられるものがあればうれしいです。
そして何より、BohNoの活動に参加してくださる方々や応援してくださる方々、BohNoメンバー自身に「“食”って楽しい!」と感じてもらえるような団体にしていきたいです。食にさまざまな思いを持ったメンバーと共に、食が届ける新しい可能性を見い出し、より多くの人に食を通じたワクワクを届けていきたいと思います。
※掲載内容は取材時のものです