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団体支援
2022/September
VOICE
支援を受けた学生の声
プラントベースを通じて食と地球と人をつなぐ
- 奨励金採択テーマ
- プラントベースという切り口から、食に関わる持続可能性や多様性について考える機会を創り出す
国際関係学部 4回生 (学生団体LiNK代表) 市村 リズムさん
活動のきっかけは「学食に食べるものが無かった」こと
私たちLiNKは、植物性の食であるプラントベースに関わる活動を行う学生団体です。私自身、完全ではありませんが植物性中心の食生活を大学1回生の頃から実践しています。そのため、食堂に行っても肉魚中心のメニューが多く、食べるものがあまり無いと感じていました。そこで、2020年の秋に同じ悩みを持った仲間2人と共に生協食堂への働きかけを開始、翌年4月に学生団体としての活動をスタートさせました。生協食堂への植物性メニュー導入を主軸に、現在ではプラントベース商品を扱うお店をキャンパスに誘致した販売企画等のイベント実施やSNSでの情報発信など、活動の幅を広げています。
キーワードは「食の多様性」と「サスティナビリティ」
日本人でも植物性の食を実践する人が増えている現状とは裏腹に、日本社会が多様な食の需要に十分に対応できているとは言えません。キャンパス内における食の選択肢を増やし、大学で食べるものが無いという悩みを抱える学生を1人でも減らしたいと考えています。また近年懸念が高まっていることの1つに畜産業のもたらす環境負荷があります。気候変動や食料危機等のグローバルな問題解決に身近に貢献できるサスティナブルなアクションとして、多くの学生に植物性の食を認知してもらいたいという思いで活動しています。これまでに2キャンパスの生協食堂で5度以上のプラントベースフェアを開催し、5日間で1,000食以上が提供されたソイミートの唐揚げなどの人気メニューも生協食堂と共同で開発しました。今年5月にはシェフを生協食堂に招いて動物性食材不使用の料理を提供いただく企画を実現し、植物性の食が「動物性のものに劣らない満足感がある」と体験できる機会を創出できたと自負しています。
つながりを軸に、生協食堂での活動に留まらない団体を目指して
活動開始時は3名だったメンバーも現在では15名を超え、学部や国籍、植物性の食の実践度合いなど様々な点で団体内の多様性が広がっています。だからこそ多方面での活動を展開したいと考えており、学内コンビニにおける既存商品のプラントベース表示の明確化、プラントベースと現境問題に関する講演会の開催、スーパーマーケットと協力した販売促進のプロジェクトなどを計画中です。一方で、自身の卒業後もプラントベースメニュー提供の仕組みが失われないよう後輩へ引き継いでいくことも、残り半年間で注力すべき課題です。衣笠の生協食堂における今年度中のプラントベースメニュー常設化を目標に、今後も本活動をさらに前進させていきます。本奨励金において多大な支援をいただいている校友会の先輩方、立命館生協や大学職員の皆さんなど、多くの方々のサポートにより充実した活動ができていることへの感謝を忘れず、LiNKが意味する「つながり」を大切に、団体としてより一層成長していきます。
※掲載内容は取材時のものです