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「私の化粧品開発」(6月例会報告)2011年6月26日

  6月例会は「私の化粧品開発」と題して堀 秀行(S48・化学卒)さんに
お話をして頂きました。
* 前回の辻さんと同様に理工ESSのOBで語学が活かせる外国系企業(ヘキスト)社
(本社:ドイツ、売上高:3兆¥、従業員:10万人)の日本法人に入社されました。
出張で海外には何回も出掛けられた様ですが、残念ながら念願の駐在経験は無かった様です。
 その後、ご縁が有って「界面化学と高分子化学」を基盤にした中堅ファインケミカル品会社
(大和化学)(資本金:1.5億¥、従業員:100名)の取締役に転職され、現在は開発を
ご担当しておられます。
*従来勤務していた外国系大企業(自由闊達に意見が具申出来る)と転職した
日本の中堅企業(社長の権限が絶大)との間に、考え方の落差が大きく、
転職当社は相当なカルチャーショックを受けられた由です。
*化粧品の定義は「薬事法」で定められています。
 「即効性」はダメで人体に対する作用が「緩慢」な製品を指すそうです。
又、美容液以外に石鹸、歯磨き、入浴剤、等も化粧品に含まれるそうです。 尚、
「薬用化粧品」は化粧品には含まれず「医薬部外品」になる由です。
*日本の化粧品出荷総額は1.5兆¥、販売総額は3.5兆¥、差額2兆¥は
販売経費、広告宣伝費、営業利益、だそうです。
 販売チャンネル別にはドラッグストア:28%、通販:13%、量販店:13%、化粧品店、
薬局:12%、訪問販売:9%、百貨店:9%、他:16%の由です。
*化粧品メーカーは大手の資生堂(39%)、花王(33%)、コーセー(11%)、他、合計2000社有。
 又、富士フィルム(アスタキサンチン)、味の素(アミノ酸)、ヤクルト(乳酸菌発酵エキス)、ロート製薬、等
 異業種大手の参入が相次ぎ、競争が激化している様です。
 この為、中国、東南アジア、ロシア、サウジアラビヤ、等の海外市場開拓が急務の由です。
*中堅ファインケミカル品会社(大和化学)に転職された堀さんは社長の期待に応えるべく、
最初の2年間は新規事業の選定作業を実施、熟慮の結果「化粧品事業」を選択。
 次の1年間で事業の絞り込みを行い「スキンケア化粧品」を選択されました。
*今年は4年目で現在、社内モニタリングを繰り返し、完成度の向上を試行錯誤中です。
*来春4月、販売元: 「セミュー」、ブランド名: 「トレメーヌ」として商品の
新発売を予定されている由です。
 本化粧品は古来より不老長寿の妙薬として珍重されて来た「シロキクラゲ」成分
を含んでいるのが特徴だそうです。お試し品セット:¥1000。
 校友の堀さんが開発された化粧品です。皆で使い心地を楽しんでみませんか。
*今回の参加者:東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、各都県校友会から13名

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