『進むグローバル化の中で自分ができること』
2009年産業社会学部卒の田澤と申します。
この度、初めてオーストラリア・シドニーでの校友会に参加させて頂きました。
まず始めに、この場をお借りして恐縮ではございますが、校友会・村上会長、並びに奥様、社会連携部・田中部長、そしてシドニー校友会長を始めとしたメンバーの皆様へ御礼申し上げます。ありがとうございました。
日本の大学環境や、国際化、海外でのバイリンガル人材の教育方法から、オーストラリアの食文化、シドニーの日本食事情、日本との雇用環境の違いなど幅広いテーマのお話で大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。
また、大阪・茨木に新しくキャンパスが作られると伺い、非常にうれしく思いました。パンフレットを拝見いたしましたが、非常にモダンで広いキャンパスです。
またこのキャンパスを開設するコンセプトの一つに「アジアのゲートウェイ」というものがあり、グローバル、とりわけアジアに対しての積極的な教育体制が伺えます。
さて、多様なテーマの中でお話に上がった、校友会の役割について僭越ながら考えを述べさせて頂きます。
昨今のグローバル化が一層進む現代社会において、ビジネスの現場ではより国際競争力が求められています。
また日本国内における少子化の中でも、学校教育の国際化が求められています。
先日、母校・立命館大学は安倍首相の立ち合いのもと、日本初のプロジェクトの覚書をオーストラリア国立大学と締結しました。
http://www.ritsumei.ac.jp/globalinitiative/contents/article.html/?id=9
(以下、上記ページより抜粋)――――――――――――――――――――――――――――
立命館大学とオーストラリア国立大学(Australian National University以下 ANU)は7月8日(火)、安倍晋三首相立会いのもと、連携・共同に関する覚書を締結しました。この覚書に基づき、両校は「共同学士課程」の設立に向けた協議を進めてまいります。
ANUはオーストラリア唯一の国立大学であり、世界有数の研究大学として知られています。
この「共同学士課程」は、異なる2大学が共同で学士課程カリキュラムを一から開発・運営を行い、両校の承認のもとで学士号を授与するものであり、海外大学と日本の大学との共同学士課程の設立は日本国内で初めての取り組みとなります。
安倍首相は、両大学の覚書締結にあたり、「両大学の学生交流を主とした覚書締結を大変うれしく思っており、政府としても支援をしていきます。これを機に日豪間の若者の交流が活発となることを期待しています」と述べられました。
オーストラリア政府は戦略的に学部生をアジアに派遣する新コロンボ計画を推進しており、立命館大学でもANUをはじめとするオーストラリアの大学との戦略的パートナーシップの構築を進めております。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これはただの交換留学という枠に留まらず、相互間の学士課程を通じて、教育・研究・大学運営・文化・習慣などの学生はもちろん、大学同士でもグローバルな交流を図り、これからさらに求められるグローバル人材・ダイバーシティ(多様性)の礎を担う人材への教育を両大学が協力して行っていくことになります。
アジアの市場が今後より伸びることと、国際化が求められる教育現場においてこれが意味することは、今後アジアの高等教育分野において立命館大学がリーダーシップを発揮し、日本の国際化教育を牽引していく立場であるということです。
今後、今日の学生を始め、若手と呼ばれる方々は今後その環境下で日本を、アジアをリードしていかなければなりません。
そんな中、支えになるのは校友会であると思っております。
日本全国を始め、世界各国に広がる校友ネットワークインフラが学生・若手の視野を広げ、道を照らし、可能性を高めてくれると確信しています。
私事で恐縮ですが、私も先日オーストラリアはシドニーで個人レベルではありますが、事業をスタートさせました。
そこで実務面的にも精神面的にも支えになるのは校友会であります。
諸先輩方の後ろ姿は私たちの指針であり、目標でもあります。
また私も後輩たちにとって、そうありたいと思っています。
村上会長の「母校を背負う」というお言葉が若輩者の私には非常に印象的でした。
私はまだ駆け出しの身で自分の足元も覚束ない状況ですが、母校への感謝・誇りを持って、諸先輩方から受けた御恩を後輩たちへつなげていくことで、自分なりの「母校を背負う」を少しずつ体現していきたいと思いました。
このような校友会が日本全国、世界各国にあればこそ、これからの立命館大学生は世界へ挑戦し、活躍できると思っております。
私もオーストラリアに限らず、世界をフィールドに挑戦していきたいと思います。
その際は御迷惑をおかけするかと思いますが、諸先輩方の皆様、御指導、御鞭撻の程何卒宜しく御願い申し上げます。
2009年産業社会学部卒 田澤宏文