APUを扱った『混ぜる教育』が日経BPからでています。未来の日本のお手本になると腰巻にでているように刺激的で何かと参考になる本です。一昨年、講演いただきました今村副学長が登場されます。
もともとダイバーシティーな立命館。そのなかでもAPUは究極かもしれません。なにせ80カ国からさまざまな人が。なにせ高速道路を歩く国際学生。これは危ないこともあり厳禁と教える。このあたりの常識のせめぎあいもなかなかであります。インドから来た国際学生は掃除をしないとか。これは違うカーストがやるんだと。この本を読むことで異質をまのに当りにします。もともと立命館そのものが全国から多様な学生が集まるダイバーシティーの大学である。それが「かつての立命館、関西の私立の中では偏差値は高いのに学費が安いことで人気を集めていた。しかし70年代後半から80年代前半にかけて受験生の間で立命館の人気が徐々に下がっていった。」p84 この危機感が新しい立命館をつくりあげようと。戦後の「末川博総長も、就任演説で『西園寺公望が、自由主義を標ぼうして建てた立命館の名を継ぐものであって本来民主的自由の精神を立学の精神とするものといってよいものである。』と述べた。このように立命館には建学以来、グローバル化の夢が眠っていた。」p85そして、「当初からたんなる「国際大学」ではなく「アジア太平洋」を視座置いた大学を創る、というユニークなポリシーを打ち出していた」p85以下。「お父さんは立命館、お母さんは大分県」p99と。この本は刺激に満ちている。立命館関係者のみならず読んでためになる本であります。
目次゜
はじめに
序章 「混ぜる大学」が日本を救う。
第1章 日本人学生と外国人学生を混ぜる。
第2章 授業を混ぜる。学問を混ぜる。
第3章 教員と職員を混ぜる-「混ぜるマネジメント」
第4章 大分・別府と世界を混ぜる。
第5章 企業と大学、日本と世界を混ぜる。
解説 「Only is not lonely」若者たちが育つ庭