トップページ > 校友会報「りつめい」最新号紹介 > 校友会報「りつめい」No.264(2016 APRIL)
劇団四季所属 ミュージカル俳優
雅原 慶さん(‘07法)
劇団四季と言えば、ミュージカルの最高峰。芸術系大学出身者や幼少期からダンスや演技一筋の役者たちがしのぎを削る中、立命館大学法学部出身の俳優、雅原慶さんが注目を集めている。会報では、『アイーダ』『ウィキッド』『キャッツ』など数々の名作で主役を務める雅原さんに、ミュージカルへの挑戦とこれからについて聞いた。
凛とした佇まいに、張りのある声。話し出すと関西弁が次々と飛び出し、すぐに場を和ませてくれた。これまでの出演作一覧を見て、ご本人も「やっぱり順調に見えますよね…」と一言。『キャッツ』のジェリーロラム役など、入団当時から目指していた3つの役は早くも掴んだ。もちろん、挫折なく成長できるほど甘い世界ではない。「役を降ろされて、悔しい思いをしたこともありますよ。でも、ダメな時ほど見せどころ。神様が考える時間をくれたんだと思うようにしています」。
あの東日本大震災から5年。多くの人が命の尊さを感じながら歩んできた。今回の特集では、高齢化と過疎がすすむ香川県の豊島で、看護師として働く校友、小澤詠子さん(‘03経営)と、認定NPO法人テラ・ルネッサンスで「子ども兵」の問題に取り組む理事の鬼丸昌也さんを紹介し、改めて“寄りそうこと”“共に生きること”について考える。
小澤詠子さんの長男・周ちゃんは、撮影日にちょうど3ヵ月を迎えるところ。浜辺に移動して撮影をお願いしたが、眠かったのだろうか、撮影途中に泣き出してしまった。なんとかなだめ、奇跡の1ショット?で特集の表紙を飾ってくれた。ちなみに撮影したのは、校友のフリーカメラマン・津久井珠美さん(‘99文)。同世代同士ということもあり、和やかで楽しい撮影となった。
本田味噌本店7代目
本田茂俊さん(‘75産社)
天保元年(1830年)から今日まで、京都御所のすぐ西で暖簾をかかげ続けている本田味噌本店。時代が変わろうとも、守るべきものは頑なに守り続ける姿勢で、“本田の味”をつくりあげてきた。7代目の本田茂俊さんに、学生時代の思い出と共に「京都で商いをすること」を聞く。
インタビュー中にも出てきた“遊び”がこちら、バレンタイン限定のチョコレートだ。本田さん曰く「白味噌はもともと甘味料としても使われてきましたから、洋菓子に使ったらどうかということで。和菓子にしたら普通だし、老舗はたくさんありますから、うちがつくるわけにはいきません」とのこと。一粒いただくと、白味噌の塩味とカカオの濃厚な甘味が不思議に溶け合い、今まで味わったことのない美味しさに思わずうなってしまった。インタビューでは「本業の味噌造りが大事で、これはあくまで“遊び”です」とおっしゃっていたが、そんなところにも本気を感じさせるのが、遊び心を大切にされている本田さんならでは、と感じられた。
※期間限定のため、現在は販売されていません。